魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

最近のオシャレ本屋について書く

僕は本屋がけっこう好きなんですが最近のオシャレな本屋は自分の好みに引っかからない部分が多いんで、ちょっとそれについて書かせて下さい。

 

最近のオシャレ本屋あるあると僕が気に入らないところ

 

カフェが併設されている

あるある。併設されがち。併設されている事で本屋ではなく最早カフェになってしまっているのが僕の気に入らないポイントです。カフェに飲み込まれている。

 

買っていない本をカフェで読める

あるある。というかそのためにカフェを併設したんでしょうね。でも長時間利用しているのは勉強している人かノートPCを開いている人ばっかりなような気がします。

 

本棚のジャンルが分かりにくい

昔の本屋は柱や壁にでっかく「文庫」「参考書」とか書いてあったイメージ。でも最近のオシャレ本屋はオシャレなので本棚の隅っこにちっちゃく細身のフォントで書いてあったりします。分かりづれぇ。

 

同じ著者の単行本と文庫本を同じ本棚に入れる

好みの問題でしょうが、同じ著者の単行本と文庫本がまとめられていると本棚がガクガクになっていて個人的に好きじゃないです。

でっかい単行本に挟まれた奥の方の暗闇にちょこんと文庫本が刺さってたりして見にくい。

 

本棚に刺さっている索引が「あ行」とかじゃない

本棚に「あ行」「か行」のようなひらがなの索引ではなくて、有名作家名の索引だけを刺しがちです。

「俺の探しているあの作家さんはどこだ……三島由紀夫村上春樹の間かな?」ってなります。

ブックオフとかだと、ちゃんと作家名とひらがなの索引を両方刺してあるから分かりやすいんですけど……。

 

たまにフェアとかやってて別ブースにまとめたりする

分かりにくい本棚なのに、さらにフェアとかやると色んな作家をフェアのブースにまとめるのでいよいよ分からなくなります。

無いと思って諦めて帰ろうとしたら入り口付近に平積みされてた……なんて事になります。

 

検索機に頼るのが1番。でも場合によっては検索機も分かりにくい

オシャレ本屋では自力で本棚を巡って、お目当ての本を探すのは非効率なので、最初から検索機を使った方がストレスが少なかったりします。

でも物によっては検索機の情報も分かりにくい。

これは僕がオシャレ本屋で「絶望名人カフカの人生論」という本を買おうとして出力したレシートですが、これを見て本を探すのに1番重要な情報はどれだと思いますか?

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正解は(棚番:4029)という記述です。

「出版社名」とか「エリア」とか「読み物教養文庫1」の情報は役に立ちませんでした。なぜならそんなものは棚のどこにも見つけられなかったから。棚には「4029」って書いてあるだけ……。

しかも4029の棚には「あ行」みたいな索引も、作者名の索引も刺さって無かった。「おい! カフカどこだ!」って探してました。

か行だから上の方かな? って思ったのにめっちゃ下にあったし……。

というわけで、本によっては検索機の力をもってしても分かりにくかったりします。

 

たまにイベントやってる

誰かが何かをやっている。作者のサイン会とかではない。

 

雑誌の品揃えが豊富

よく売れるんでしょうね。

 

専門書の品揃えは悪い

あまり売れないんでしょうね。

 

ビジネス書の分類がやたら細かい

自己啓発」「コミュニケーション」「働き方」「リーダーシップ」「経営戦略」「読書術」「文章力」「マネジメント」等々。

一方で海外SFとか海外ミステリーとか海外文学小説は「海外文学」で一気にまとめがち。

 

雑貨も売る

これも最近かなりあるある。文房具だけじゃなくて雑貨を売っていますよね。カフェと同じで、一緒にされていることで雑貨屋が本屋に浸食している点が僕の気に入らないポイントです。

あと、いつもリュック背負ってるから商品落としそうで怖い。

 

 

こんな感じでしょうか……分析すると、多分僕は本を探しにくいことと、客層が入り乱れることが気に入っていないんだと思います。

 

本を探しにくいことに関しては、「想像していなかった新しい本との出会い」みたいなものを創出する狙いがあるから、あえてそうしているのではないかと最近考えています。

確かに、本屋に行く理由として目で色々な本を探す楽しさというのはアリだと思います。それが本屋の生き残り戦略と言われたら納得できます。

 

ですが、本屋で「想像していなかった新しい本との出会い」を起こしたいが為に本を探しにくくするのは違うと僕は思っているので(もしかしたらそういう意図は無いのかもしれないけど)、そういう意図を感じる本屋が気に入らないんだと思います。

 

そもそも、新しい本と出会うためには本棚の視認性ってすごく大事だと思うんですけど、オシャレ本屋の本棚は視認性悪いですからね……だからやっぱりそういう意図でもないのかもしれない? う〜ん何がしたいんだ?

 

客層が入り乱れるというのは、本屋とカフェと雑貨屋が一緒になっていると、本が欲しい人とカフェでMacBook開きたい人と雑貨を眺めたい人が同じ場所に集まるということです。

 

これって誰も得しないと思うんです。本棚を置けるスペースがカフェになったら「椅子じゃなくて本を置いて品揃えを増やしてくれよ」って思うし、カフェを利用したいのにタダで本を読もうとする人たちと席の取り合いになるし、雑貨を見たいのに本屋をウロウロする人が目障りで、ぶっちゃけ全員が全員邪魔なのです。

 

確かに最初は「オシャレ〜!」ってテンション上がるけど、使ってみたら「あれ? なんか使いづらいな?」って引っかかるのです。

 

 

ここまで散々オシャレ本屋のグチを書いてきたんですが、僕がオシャレ本屋を嫌いということではないです……あくまで“気に入らないところ”なので、どちらかというと本屋があるのはそれだけで嬉しい。カフェもあって利用してみたい。

でもさぁ〜使いにくいんだよなぁ……とにかく使いにくいし、人多いし……本屋とカフェは別に融合しなくても良かったんじゃない? っていう気持ちを拭いきれていないのです。

 

以上。感想というかグチでした。