魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

気軽に踏み入れてはいけなかったルービックキューブのストリートの世界

最近ルービックキューブを練習している。

ひいきにしているバーに地球の絵柄のルービックキューブがあり、それを揃えるのが目標なのだ。

 

先日とうとうルービックキューブの解法のカンペを見ずに6面全てを揃えることができるようになった(ルービックキューブは解法というものがあり、それを暗記すれば誰でも6面揃えることができるようになる。高度な数学的な計算は不要なのだ)。

だが、普通のルービックキューブの解法だけでは、地球の絵柄のルービックキューブは揃えられなかった。絵柄を完璧に合わせるために、ひとつひとつのキューブの向きまで揃えなければならない。普通のルービックキューブは色だけを合わせればいいので、キューブの向きは気にしなくていいのだ。

そのことに気付いていなかったので、バーの地球の絵柄のルービックキューブに挑んだところ惨敗してしまった。

 

前置きが長くなってしまったが、そういうわけで絵柄を揃える練習に使えるルービックキューブを博多駅のハンズまで買いに行ったのである。

 

ところで、博多駅のハンズにはサンプルとして4個のルービックキューブが置いてある。

博多のキッズがグチャグチャにしてしまったルービックキューブを揃える大人が現れたらかっこよくないか?

新しいルービックキューブを買うのも重要だが、サンプルのルービックキューブを全て揃えて、キッズ達の羨望の眼差しを受けたい。今の自分にはその能力があるのである。

よっしゃ練習の成果を見せたるか!

 

いざパズルコーナーに行くと、ルービックキューブの前で男子高校生がガチャガチャやっていた。

少し近寄りにくかった。

早くどいてくれないかなぁと遠くから様子をうかがっていると、隣にある知恵の輪コーナーに移動したので、好機とみて突入する。

見ると、4個あるサンプルのうちの1個はすでに揃っていた。あの高校生がやったのだろうか?

さてと……と、サンプルのルービックキューブの1個を取る。

 

ベッタベタしていた。

 

すごい。キレイではないだろうなと思っていたけどこんなにベタベタなん? なにこれ? キッズの脂汗?

子供の脂汗だとしてもちょっと嫌なのに、さっき高校生が触っているのを見た後だからなんか、より嫌だ。

 

ベタつきにビックリしてしまったが一度手に取ったものだし、そんなに潔癖でもないのであまり気にしないことにする。

まず黄色の面を揃えることにした。

 

すると、さっきの高校生が急に戻ってきたではないか。そして別のルービックキューブを取って、僕の真横でガチャガチャ回し始めた。

なんだ? と思っている間に高校生はものすごいスピードでキューブを回す。もやはガチャガチャじゃなくて、ジャッ! ジャッ! ジャッ! ジャッ! って感じだ。

 

こ、こいつ、もしかしてスピード勝負を挑んできているのか!?

待ってくれ! こっちはそんなつもりで来てないんだ、単純に店頭のサンプル品を揃えて周りにすごいと思われたいだけで来てるんだ! 対人戦はまだ早いんだ!

 

うろたえている間に高校生はあっという間のスピードで1個完成させてしまった。

ルービックキューブを机の上にデンッ! と強く置く。

は、腹立つ〜〜。

すると高校生は最初から既に完成していたルービックキューブを手にし、またジャッジャッ! とやり始めた。

 

一度完成させたキューブをまたバラして再構築しようとしている! 俺を周回遅れにするつもりだッ!!

コイツどんだけワカラセようとしてくるんだよ! もういいよ! ルービックキューブ揃えるの早いね、分かった分かった!

 

かなり昔、ゲームセンターで格闘ゲームのPC戦をやっていたら、急に対人戦が始まってボコボコにされたことを思い出した。

どうやらルービックキューブの世界にもストリートファイトがあるらしい。

 

自分もただ突っ立っていたわけではない。流石に遅くても完成させることはできる。はずだったのだが……。

 

おかしい。

白がなぜか揃わない……。

普通だったら白の一面が揃う局面でなぜか1マスだけ揃わない。こんなこと初めてだ。

解法の手順を間違えたのか?

 

いや、ミスはしていない。でも絶対にありえない位置に白のマスがある!

バカな!? そんなハズが無い!!

 

白を先に全て揃えてみる。今度は黄色が合わない。

 

ま、まさか! ……マスがズレている!?

誰かがキューブを分解して意図的にマスを入れ替えているぞーーッ!!

こ、このキューブはサンプル品として店頭に置いてあるものだ! だから誰かが壊してマスを入れ替えた可能性もあり得る!

だが、よりにもよって壊れたルービックキューブを選んでしまうなんて、なんという不運……。

 

いや、待てよ? ひょっとして……

こ、この男!? この隣にいきなりやってきた高校生がやったのか!? 自分に圧倒的に有利な状況を作るために、この男が俺を釣ったのか!!

このクサレ外道がァーッ!!

 

焦っていたせいで疑心暗鬼になりそんなことを考えていた。

そうしている間に高校生は2個目のキューブを完成させ、また机にデンッ! と置いて完全にワカラセた空気を出していた。貴様ァ、いい年して恥ずかしくないのか?

 

残り1個、ルービックキューブが残っていた。

そのルービックキューブは見る角度によって色が変わる商品で、難易度は高め、と設定されているものだった。

高校生、それは手に取らずにスッと消えた。

それはやらねぇのかよ! 難しいやつもやれよ!

 

そして今回の話はこれだけでは終わらない。

 

ワカラセ高校生が去った後もやっぱり諦めきれなかったので、本当にマスがズレていないか確認したくて、今度は赤の面からトライし始めた時だった。

 

次は高校生のカップルがやってきたのだ。

 

「ちょっとやってみなよ」

「え〜できないよ〜」

イチャイチャし始めた。気まずい。

そもそも自分は新しいルービックキューブを買いに来たのだった……もうさっきの高校生は消えたのだから、大人しく買って帰ろう。と思っていたら。

 

「ほら、貸してみ」

と彼氏が言った後、ジャッ! ジャッ! ジャッ! とすごいスピードでキューブを回すあの音が聞こえてきたのだ。

えっ、お前もルービックキューブできるの?

 

「ここをこうするでしょ、こうでしょ、こうでしょ」

「え〜すご〜い」

 

うわ〜なんかムカつくわぁ〜。

 

ルービックキューブは解法を覚えれば誰でも揃えることができる。

この彼氏はルービックキューブを揃えること、ただそれだけのことで彼女よりも自分が優れていることをアピールしている。

ルービックキューブを揃えたところで、頭がいいとか、IQが高いとか、そういうことの証明にはならない。ただルービックキューブの解法を暗記している暇な人間であることを示すだけだ。

 

だが、なにも知らない人から見れば、ルービックキューブを揃えることができる人はなんだかすごい人のように見える。

この男はそれを利用している。

 

彼氏の指がクネクネと動いてキューブを回している。それを彼女が凝視している。なんだこれ。

 

彼氏は彼女にキューブの揃え方を一応説明しているが、それは方法を教えるような丁寧な速度ではない。ただ自分がやっていることを並べている説明だ。

それはマンスプレイニングというやつですよ!

と心の中で言ってみる。自分が不快になったから、勝手に女性を被害者にしてムカつく奴を攻撃してみる。多少気が晴れる。

 

あぁ、ルービックキューブを揃えられる人というのは、結構世の中に溢れているのかもしれない……。

そしてみんなそれを自慢したくてたまらないらしい。自尊心をルービックキューブで満たそうとするなんて浅ましいぞ!

 

「でも自分だって羨望を受ける能力があるとか言ってたよね?」

黙れ! 自分を客観視する自分の中の自分! 俺がやりたかったことと彼らがやったことは違う!

彼らがやったのは、他者を下げてマウントを取ることだ。

俺は能力を見せたいということしか考えていなかっただろ?

 

「ほぼ同じでは?」

うるさい! 違う! ……はぁ、もういいや、とりあえず今回のことで少しこりた。

今後はルービックキューブを披露するときは、友達の中だけで、一発芸として披露するようにしようと思ったのだった。

 

結局、新しいルービックキューブは買わなかった。

サッカーW杯のベスト16が決まったタイミングで順位予想してみた

サッカーW杯2026年大会(以下W杯)もベスト16が出揃いましたね。

残念ながら日本代表は負けてしまったので残りの楽しみは順位予想かと思います。

なので今回は僕が考えた順位予想を発表して全て的中させ、サッカーを知り尽くした男としてインターネットでチヤホヤされたい所存でございます。

 

なお、僕はサッカーに関してはニワカ(年に一回地元のJリーグの試合を観に行くか行かないか。海外の強い選手は4年に一度知る)なので基本的に戯言だと思って下さい。

 

それと、あと数時間でカナダ対コロンビアの16強同士の試合が早速始まってしまうのでこのブログは急いで書いてます。文が雑になると思いますがあしからず。

 

これが俺の考えた順位だ!!

1位 フランス🇫🇷

2位 ブラジル🇧🇷

3位 スペイン🇪🇸

4位 アルゼンチン🇦🇷

ちゃんと根拠となるポイントもあるのだ

 

ポイント①:空調が効いてる

今回のW杯の試合はアメリカの空調が効いている会場が多いので、選手が快適にサッカーできます。

なので、

  • 暑さに弱い欧州のチームが本来のパフォーマンスを発揮できる
  • 逆に暑さに強い地域のチームのアドバンテージが消える

と思います。

 

ポイント②:ハイドレーションブレイクがある

上記のポイント①とも重なりますが、ハイドレーションブレイクが暑さ対策になっています。

加えてハイドレーションブレイクの時間で作戦会議が出来ると言われており、相手の出方に合わせて作戦を変えたりできるでしょう。

つまり、

  • 戦い方のバリエーションが多いと有利
  • 同じ選手が目立つチームは試合の中で対策されやすく不利

と思います。

 

ポイント③:イングランド負けちゃう

ポイント①②を踏まえるとイングランドが強い気がするなぁ〜と思ったんですが、イングランドはメキシコに負けちゃいます。2-3で負けちゃうと予想。

なぜならメキシコ対イングランドの試合がメキシコであるから!

そして今大会はアメリカが仕切ってるので、アメリカの何かしらの陰謀でイングランドが負けてしまうと予想。

つまり、

  • メキシコ対イングランドではイングランド不利
  • 謎のアメリカパワーでイングランド不利

と思います。

※じゃあメキシコが準決勝に上がってくるのでは? と思うかもしれませんが、流石に南米同士ならブラジルが勝ちそうじゃない?

 

ポイント④:なんだかんだでアルゼンチン強そうだしフランスもめっちゃ強いから前回と同じく決勝がフランス対アルゼンチンになる可能性もあるけどそれじゃつまんないのでゴメンけどメッシにはブラジルに負けてもらった方が面白い。

と思います。

 

ポイント⑤:普段サッカー見ないくせに開催国だからってブイブイ言わせてるアメリカがスペインにボロ負けしてベスト4にもなれないと面白いのでそうなってほしい。

と思います。

 

以上が俺の順位予想だ!!

ゴールデンウィークにAIが作った小説を読んでみよう(読書感想文)

 

ゴールデンウィークに自分で課題図書を設定して感想文を書くところまで自分に課していたので、ギリギリになってしまったが

「Executing Init and Fini」

という本の読書感想文を書きます。

 

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この本、気になってはいたのだけれど、買い渋っていたので、こういう機会を自分で作って読めたのは良かったと思う。買い渋っていた理由は後述すると思う。

 

概要、買う前。

 

『Executing Init and Fini』は、人間によって構想され、テキストのほとんどすべてがLLM(大規模言語モデル)と呼ばれるAIによって執筆されている。

全体の整合のため、一部のエピソードの執筆および細部の調整は人力で行ったが、8割ほどは主に2種類のプロンプトによる指示のみで出力した。

(本書カバー袖より引用)

 

というように、ほぼAIで書かれたSF小説なのである。最先端を感じる。これは気になる……。

本屋でパラパラとめくってみるとなんだか読みにくいような感じがした。う〜ん、これはどうなんだろうか?

値段をみると税込み2750円。おぉ、高いな……。

 

8割AIが書いたと謳っている文章に2750円も出すことにはちょっと戸惑いがある。2750円は文芸書の単行本としては普通くらいの金額感覚だが、AIが書いたんならもっと安くしてくれてもいいのでは? っていうのが正直思ったところだった。

でもAIが出力した文章の調整とか、紙代とか、出版費用とか、なんかよく知らないけどそういうやつで結局2750円になるのかもしれない。

結局、ちゃんとした小説をAIで作るとしたら、人力と同じくらいのコストがかかるのかもしれない、今はまだ……。

 

Production Notesから読む。

 

あとがきから読んだ。正確には『Production Notes』という題がついた章から読んだ。

この章は著者のあとがきに該当する部分だと思う。ここもAIで書かれているわけはないだろう(多分)。

 

この章では文章のAI生成の歴史や、実際に著者がどのようなプロンプトで文章を生成したかを丁寧に教えてくれて面白い。

そして著者の考える、今後のAI生成の小説の方向性、いや小説を執筆するという行為の方向性が語られる。それは肉体で小説を書くということがどういう立ち位置になっていくかという予測である。

正直言ってこの章が一番面白い。

 

この本は実験的な小説だよ。という姿勢を示してくれるのもありがたい。

いま、生成AIで作られた小説が話題になっていることにも少し触れられている。

著者の立場としては生成AIをどんどん活用していくべき、という立場らしい。

これからAIを活用していく世の中になっていくのは条理だから、小説を書ける人も書けない人もどんどんAIを使ってもっと自由に小説を書ける世の中になっていくだろう、という話だ。

趣味で小説を書きたいけど、どうしても書けないという人には夢のある話だと思う。でもほとんどAIで書いた小説にはノれない人にとっては悲しい世の中になりそうだ。

 

ちなみにこのあとがきにはネタバレが無いので安心して読めます。というか、この本自体にネタバレとなるものが無いかもしれない。

 

章ごとに簡単に

 

これからは各章について簡単に感想を書いていく。

この本はイニトとフィニーという男の子と女の子が登場する2つの『Init Section』と『Fini Section』という章に挟まれる形で、一部の章以外の短編小説が織り込まれている。

それぞれの短編は独立しているが、イニトとフィニーの世界の中に各物語が生まれているという解釈もできるかもしれない。けど正直その解釈の仕方は分かりにくかったので、単純に短編集として読む方が分かりやすいと思った。

 

 

Log

これはSF小説にありがちな、最初に訳わかんないことを書いてSF感を演出するやつかな? という感じだった。

SFを読むときのコツとして、分からない言葉が出てきたら分からないままで次へ行く、という方法がある。僕は一応SF小説を普段から読んでいる人間なので、この読み方に慣れているが、慣れていない人はここで読むのをやめそうな感じがする。

 

Init Section

イニトとフィニーが出てくる章。ボーイミーツガール的な雰囲気を出している。

全体を通じて見た時に大事な意味があるような気配がある章。だけど哲学的な表現が多くて分かりにくい。

 

Fictons

分かりにくい。

入力されたプロンプトのせいなのか、本全体を通して探偵ものとして小説を作っていく傾向にあるのだが、探偵小説として成立していないような気がする。

何が足りないのかと言われると困るが、何か難しい言葉を並べているだけで空虚感を感じる。

序盤なので、なるほどぉ、AIが小説を書くとこんな感じになるのかぁ〜と新鮮な感じで、まだ読める。

 

The Last American

こちらも読解が難しいので、分かりにくいところを飛ばしながら読んでいたら、なんか賢そうなことを書いているだけの印象しか残らなかった。

どうも本書のAIは並行世界と探偵とアメリカが大好きみたいで、その話が非常に多い。

 

Chaos Detective

章題にもあるが、また探偵という言葉が多く出てくる。でも探偵小説らしいものではない。どちらかというと幻想小説っぽい?

やはり分かりにくい難しい言葉を哲学的に並べた文章が続く、ここら辺からだんだん読むのが辛くなってきた。

そしてほとんどの文体のリズムが一定であることに気付いた。ハードSFを読んだことがあればわかってくれると思うのだが、難しくて哲学的に言葉を並べるのはSF小説あるあるなのだが、難しいなりに読者を飽きさせないようにする工夫が見られるものである。

だがこの本ではそれがほとんど無い、だから読んでいくのが辛くなってくるのだ。

 

Ghost Ship

少し分かる話が来た!

この話は今までのようなどこでやっているか分からない概念だけの話ではなくて、地球の海の上の話から始まるのでかなりとっつきやすかった。

内容はやはり並行世界の話になっていくので、お前またその話か! 感が出るが、今までの短編に比べたらかなり読める。

あと本書の全体を通してなのだが、架空の出来事をさも本当にあったかのように書いている。あり得そうなフィクションを並べて人間を混乱させるところがAIっぽいなと思ってしまった。

 

The Circle

これも分かりやすい話だった。最初の方のハードSF調と比べたらこの話はライトな感じで、SFというよりもホラーファンタジーに近い感じがする。世にも奇妙な物語っぽい話だ。

ただ、相変わらず文章のリズムは単調な気がした。

 

The Park

これもまぁまぁ分かりやすかったし、個人的にはSF小説っぽい感じがした。だんだん良くなっている気がする。

また哲学的な話なのでところどころ分からない言葉を出すのだが、出し具合が過剰すぎないので、なんとか全体を掴める感じだ。ただ、やっぱり探偵小説にしようとして失敗している。解決編のない探偵小説という感じ。

 

Conference

分かりやすくなっていい感じだったのに、また意味不明概念バリバリの哲学的擬人化SFを繰り出してきたので疲れた。

 

The Romance of Alpha Centauri

これは分かりやすくていい感じの話だった!

AIと言われないと分からないかもしれない。

本章だけの話ではないが、この本の小説部分を読むときは自分の中にある「これAIで書いた文章だからな〜」というバイアスを排除して読むのが難しい。

AIが書いたという前提を排除して評価するのが難しい。AIがこんなに人間っぽい話を書くのはすごいな! っていうプラスのバイアスも働くし、AIが書いたから人間味を感じないような気がするというマイナスのバイアスも一緒に働く。

この話は、SF短編小説のコンテストに出されたら、審査員は辛いだろうなと思った。

 

The Beam

この章も分かりやすくていい感じの話だ(分かるか分からないかで評価してしまっている)、と思っていたら後半からまたしても難しい話になって行った。

少し群像劇っぽくなっているところが他の章にはない特徴だろうか。そしてどの章にも当てはまるように着地点がキレイに収まらなかった、その点が惜しいなぁと思った。

 

Dreams within Dreams

これもファンタジー寄りの話で、何か言っているようで何を言いたいのか分からない文章が続く。個人的な好みの要素が大きいのだろうが、幻想的で奇をてらった文章があまり好きではなくて、作者の表現力の自慢だけされて置いてけぼりを喰らっているような気分になる。

この本の短編ではそれが多い。

 

Time Crime

これはSF小説っぽくてとっつきやすい。ちゃんと読めた!

やはり並行世界モノと探偵モノを組み合わせた短編で、AIに入力しているプロンプトのせいもあるのだろうが、同じような話が連続している印象は否めない。

結局この本はAIで書かれた長編ではなくて、短編集のようなものなので、帯とか説明文とかに「短編集」と一言書いてあった方がいいと思う。

 

Memories of Lost Games

これはドキュメンタリー調の科学SFで、個人的に1番好きなジャンルのSFに近い作風だと思った。

それゆえに論理の破綻みたいなものが気になってしまった。他の章のように、幻想めいた文章では無いため読みやすかったのだが、破綻が気になったので、う〜ん惜しいな……という感じ(偉そうになってしまった。AIが書いたと思うと強気になってしまう気がする)

 

Mold

これは結構いい感じ!

個人的にSFの題材になりがちな宇宙とか並行世界とかコンピュータの話以外にも、生物学的が主題のSFも好きなので、この章の雰囲気は好きだった。

欲をいえば、根拠になる科学的な説明が弱かったので、そこをもっと強化してくれたら嬉しかった。他の章ではめちゃくちゃ科学っぽいトンデモ理論をいっぱい出しているのに、この章はちょっとゆるい気がする。

 

Chronon

これもいい感じに読める。だんだん良くなっている気がする。

最後の方のまとめ方が強引に哲学的な表現に持っていって終わるので、そこが惜しい気がした。この本、強引に哲学して終わりがち。

 

Schism

この章もいい感じに読める。しかも恋愛要素も少しあって新鮮だ! と思っていたのだが、後半からどんどん幻想と哲学と文章表現自慢になっていってしまい「あ、あぁ〜辛い……」と独り言が出た。

物語の着地点もふわふわだ。まぁそういう話なのでふわふわするのは仕様です! と言われたらそれまでなのだが、プロンプトに文字数の制約を入れているせいで、AIが無理やり物語をまとめにかかっているのでは? と、よこしまな考えを抱いてしまう。

 

Error

AIが書いてそう〜! って感じの話。出力がエラーになったようなごちゃごちゃの言語や記号が文章に混ぜ合わされている。

読んでいる時に初音ミクの消失を思い出した。

この章が本当にAIのエラーで生み出された文章なのか、AIが正常に動作して「AIがエラーを起こしたらこんな感じの文章になる」と考えてこの文章を書いたのか気になるところだ。

 

Fini Section

Init Sectionと対になっている。イニトとフィニーの物語は最終的にやるせない結末を迎えたことが語られる。

あといっぱい◼️が出てくる。

ここまで来ると「あ〜終わるぞ!」感が強くなってしまっていた。義務感で読み進めていたので、作品に対してはあまり良くない向き合い方だったかもしれない。

ちなみに、Executingを翻訳すると「実行する」「処刑する」というような意味なので、「Executing Init and Fini」は「イニトとフィニーの処刑」という意味や、 「生成AIが最初から最後まで実行した作成である」ということを意味しているタイトルなのかもしれない。

 

全体の感想

 

そういうわけで、ゴールデンウィークを利用して「Executing Init and Fini」を読んだ。

ここまで読んでくれた人がいたら分かるかと思うが、全体の評価としては、苦しい

もちろんこれは僕自身の感想でしかない。こういうのが好きな人もいるのかもしれないけど、自分は苦しいな……と思いながら読んでいた。

じゃあなんで読んだのか? それはこの本が実験的な本であるということと、値段が結構することに惹かれたからだ。

 

正直、税込2750円は高いですよ、読み終わってもそう思うもん……でもこれを読んだということが、1人の読者として小説の最先端に触れることになるんじゃないかと、この値段が参入障壁になっているから、貴重な読者になれるんじゃないかと、そういうフロンティア根性と承認欲求で買ったし、読んだ。

 

読み終わっての全体的な感想としては、この本は2026年の現在位置を示している本になると思う。

いま時点で、SF作家はこういうことを考えていたし、AIの出力はこの程度のレベルだったし、これを読んだ自分はこういうことを思った。と、取っておくことで10年後くらいに、AIがもっとすごくなった時に読み返して楽しくなりそうだと思った。

だからこの読書感想文も作ろうと思ったのだ。

 

この本は歴史になる気がする。だからちょっとでも興味が湧いた人は買っておいた方がいい。紙で。電子だと多分タブレットの中に埋もれるので……あと、歴史書ってやつは紙で残ってた方がかっこいいじゃん?

 

以上。感想でした。

ボンボンドロップシールというものが世間で流行りまくっているらしく、街でびっくりすることがある。

博多駅で人とカフェで話している時に、隣のテーブルに家族連れが来た。

その家族の中の小学校低学年と思われる女の子が僕からちょうどよく見える席に座り、テーブルの上に“でんっ”とシール帳を出した。

そのシール帳は手帳と呼ぶレベルのサイズではなく、広辞苑みたいな厚みになっていて、全てのページとページの間にぷっくりとしたシールが挟まっていて地層のようになっていた。

 

「ボンボンドロップシールだ!」

僕は心の中で叫んでいた。実は今までボンボンドロップシールというものを見たことはなく、ネットのウワサで

  • 供給が間に合わないほど女児の間で流行っている
  • ボンボンドロップシールの所持数がヒエラルキーに直結するので、女児は泣いて欲しがる
  • 通貨の代わりになっている
  • ボンボンドロップシールを子供に買ってあげるために、親たちが血みどろの争いをしている

などなどをうっすら知っていた程度の知識しかない(ウワサの内容も細部まで正確に覚えているわけではないが、上記のような内容で大きくズレてはいないはずだ)

 

だからもしもボンボンドロップシールを単体で見たとしても、僕はそれがボンボンドロップシールであると分からなかったかもしれないが、その時の僕は女の子の持っているものがボンボンドロップシールの山だと直感した。

なぜならその女の子の表情というか、態度というか、まとっているオーラのためだった。

女の子が広辞苑並みに膨張したシール帳(シールを大量に貼った厚みのため、シール帳は背表紙の厚みよりもページ部分の厚みが倍近くになっていた。僕は国語辞典2つを1ページずつ重ねていくと、摩擦で引っ張っても離れなくなる倍の厚みを持った国語辞典になることを思い出した)をテーブルにでんっと出したその動作のふてぶてしさというか、自分は自己顕示をして当然ともいうような自信のある態度に目を奪われたのだ。

 

その女の子は意識してか無意識か、自分のシール帳を他人に見せびらかすように出した後、大人たちが何か言っていることなど意に介さずシール帳をばっと開いた。

その所作に、僕はハリーポッターと賢者の石の映画でハーマイオニーが賢者の石のことが書かれているデカい本をでんっと置いて「軽い読み物よ」とか言って該当のページをべらべらめくっていたシーンを思い出した。

 

女の子がシール帳を開くと、分かっていたことだがキラキラで“でっぷり”とした厚みがあるボンボンドロップシールがたくさん貼ってあった。

あまり他人の家の小さい女の子をジロジロ見るのはよくないので(なにしろ僕はいい歳した成人男性なのだから)意識を一緒に来ている人との会話に戻した。

だが、視線の端にいる女の子がやはり気になる。

どうやら女の子はシール帳を1ページずつペラッ……ペラッ……っとめくっているようだ。

周囲の大人や他の兄弟は別々の会話をしている。完全に女の子とシールの世界だ。彼女は自分のコレクションを愛であげている。それを眺めることが女の子の至上の喜びなのだろう。まるで大航海時代に各地の動植物を収集して博物館を作った貴族のような趣味だ。

 

コレクションに浸る愉悦というものは、今も昔も、年齢も、男も女も変わらないのだろう。

昔、カードゲームが僕らの間で大流行して、とにかくレアカードを持っている友達に見せびらかされたことがあった。その友達は潤沢なおこずかいでカードショップからレアなカードを買っていた。その時の妬ましい気持ちは今でも覚えている。

逆に僕も自分のコレクションを眺めて酔いしれたり、人に自慢することがあった。

特に、あり得ない幸運で手に入れた貴重なレアカードを、僕は自分の幸運エピソードと一緒にひたすら自慢した。その体験とレアカードが当時の僕の誇りとまで言えた。そんなことをしていたら盗まれたりもしたが……

 

コレクションには自分の今までの努力や幸運が宿っている。

物として残る自分の実績を見るたびに、それを手にした瞬間にタイムスリップして興奮や喜びが蘇りドーパミンが出るのだ。

その対象が現代の女児の場合はシールだ。僕の右斜め前に座って黙々とシールを眺めている女の子がどんな努力をしてシールを集めたのか(親にどんな風にお願いしたのか、またはおこずかいをどれほど注ぎ込んで、厳しい購買競争に勝っていったのか)分からないが、あれは彼女の人生の実績なのだ!

しかし、シール……シールかぁ……たかがシール、されどシールということか……

 

そして、昨日。(日付は2026年2月14日)

僕はこのブログとは別のブログの文章を作ったり本を読んだりするためにカフェで座っていると、後ろの方から高齢者っぽい女性が電話しているのが聞こえてきた(カフェで電話は良くないぞ!)

どうやらおばあちゃんが孫と話しているらしい(ふん、ババアと可愛い孫の会話ならそこまで不快でもない……)

「○○ちゃんは何が欲しいの? シール?」

「はぁ、ボンボンドロップシール? はぁ、そういうのがあるの? へぇ」

「はいはい分かったよぉ。ボンボンドロップシールね」

 

「ボンボンドロップシールだ!」僕は心の中で叫んだ「ババアよせ! そのシールは危険だ! 安請け合いしてはいけない!」

大人にとってはたかがシールであるが、子供にとっての価値とその希少度を僕は先日の女の子を見て思い知った気がした。一気におばあちゃんが心配になった。孫もちゃんと説明した方がいいぞ!

その後のババアの気配は背中越しでは分からなかったからどうなったか分からない。

 

ボンボンドロップシールの流行はいつまで続くのだろうか? なんとなく、そんなに長くは続かないような気がする。

でもブームが去っても、是非とも女児や親はシール帳を捨てずに押入れの奥深くに封印しておいて欲しいと思う。それはその子の人生の実績の一部だから、いつか再び目に触れた時に色々思い出すのは楽しいはずだ。

「あの時ババアに無茶振りしたなぁ」

とか思い出す人もいるかもしれない。

2025年に読んだ本マイベストテン

去年と同じように今年の年末も読んだ本のマイベストテンを発表していきたいと思います。

今年は長文になったので、ランキングと写真だけでも見てください。

 

なお、毎年のように、さっさと1位を教えろよという人のために1位から紹介していきます。

 

  1. カンバセイション・ピース
  2. パディントンの大切な家族(パディントンシリーズ)
  3. うるわしき日々
  4. 究極のボートレースガイドブック 自分でレース予想を組み立てられるようになる
  5. むらさきのスカートの女
  6. あさつゆ通信
  7. 原子力の社会史
  8. アメリカン・スクール
  9. ビバノンノン
  10. デス・ストランディング

 

1位 カンバセイション・ピース保坂和志

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今年の最初の方で「これ今年の1位だろ」と思ってしまった保坂和志カンバセイション・ピースが1位です。

僕は保坂和志が木の話をしているだけで嬉しくなってしまう脳のつくりに、ここ1,2年で作り変わってしまったため、カンバセイション・ピースで木登りの話や花に水をやる話を数ページに渡ってず〜っと話しているだけで、勝手にドーパミンが出てくる。もう助けてくれ。

 

保坂和志がちゃんと小説を書くと全く内容が無い話になってしまうのだが、その内容の無さの中にある、そっけない人間の動きとか、登場人物の考えることとかが、読んでいてコレコレ〜!! となってしまうのだ。

コレコレ〜!! が出てくる作家が最近は保坂和志と晩年の小島信夫の作品で、しばらく僕はこの2名の作家が残したものだけで満足して生きていけるような気がする。

 

弊害がある。ストーリーがある“ちゃんとした”小説を読むと、「この小説はストーリーがちゃんとし過ぎていてまだまだだなぁ」と意味不明な上から目線の感想というか心の動きのようなものが発生してしまい、純粋に楽しめない。これは良くない。

 

今年のマイベストテンの内容をひと通り書き終えて、また1位の内容に戻ってみたのだが、1位なのに驚くほど内容が無くて笑ってしまった。

だが内容があるからといって1位とは限らないということだろう。

カンバセイション・ピースを読み終えたのは、高速鉄道を乗り間違えて、駅のホームで次の電車を待っている時だった。暗くて寒かったのを覚えている。

本を読み終えた瞬間の情景というのは何故か記憶に残りやすいような気がする。今それを思い出した。

 

2位 パディントンの大切な家族(パディントンシリーズ)(マイケル・ボンド

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福音館文庫から出ているパディントンのシリーズの最終巻(10巻)を今年読んだため、シリーズ全部を合わせて2位ということにしたい。

パディントンは児童文学なのでかなり読みやすく、ちょっと読書疲れを起こしたら箸休め的に読むのにちょうどよくてスイスイ読んでいた。

 

ブリティッシュジョーク(ブリティッシュコント?)的な話のつくりはみんなこうなのだろうか? と思うほど、パディントンの話はMr.ビーンと構成が近い。

パディントンという、ペルーからやってきた人語を理解するクマがイギリスで騒ぎを起こして、なんだかんだ上手くいったり、普通に重大事件を起こしているのに偉い人の鶴の一声で許されたり、全て隣人のイジワルじいさんのせいになって騒動が決着したりする。

イジワルじいさんは確かに性格が悪いのだが、パディントンが起こす重大インシデントの全ての責任を負わされるほど悪いことはしていないのに、100%の悪にされたりして可哀想な回があったりする。

 

子供向けだからといってナメてはいけない面白さがある。パディントンがイギリスからフランスへ出国する時のパスポートのくだりは声を出して笑ってしまった。

2〜3巻くらいからだんだんとハマってくる感覚があったように思う。読む人はそういう心づもりで読んでみてほしい。

 

パディントンを10巻全て読み終わった時、自分でもびっくりしたのだが、軽いパディントンロスのような状態になってしまい「もうパディントンに会えないのか……」とちょっと落ち込んでしまった。

しかしちょうど今年、パディントンの新作映画が公開されたので、それを見ることで元気を取り戻すということをやったのだった。いい映画だった。

 

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※9巻だけどうしても文庫版が手に入らなくて単行本版になっている

 

3位 うるわしき日々(小島信夫

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※最初に手に入った上の単行本を読んで、講談社文芸文庫版も欲しくなって買いました。

去年から読み始めた小島信夫。その作品の中でも評価が高く、欲しいな〜と思っていたのだがなかなか本屋に無くて古本を探してやっとこさ……という感じで手に入れた。

小島信夫をいくつか読んで分かったのだが、僕は歳を取った晩年の小島信夫の書く、エッセイのような小説が好きだ。

エッセイのような小説であってエッセイではない。そして私小説でもないらしい。

 

内容は、明らかに小島本人を指すであろう老作家とその妻が、アルコール依存症の息子の入院先(転院先)を探すために苦労する、というのがメインの内容である。

この家族は、問題を抱えている。その大きな問題は、障害を持ちアルコール依存症で入院する息子の去就についてなのだが、それだけではなく、妻の認知症の進行や自分の老いの問題など、とにかく将来に良いことがない予感がずっと続く。全くうるわしくない。

 

そして主人公の老作家の自宅の話もふんだんにある。僕は小島信夫の所有している住みにくいデザイナーズ住宅の話を読むだけで嬉しくなってしまう。小島信夫はとにかく自分の家をこき下ろすのだ。

だがその書きっぷりには愛着も滲んでいるような、そんな書き方をしているのだ。彼は自分の家と息子に対して似たような気持ちで文にしているような気がする。小島信夫というのはそういう風に息子と家を愛するしかなかった人なのだろう。

 

うるわしき日々の中で主人公の老作家は責任感に追い詰められていく、今までの人生の清算が、彼の人生の晩年にのしかかっている。

うるわしき日々とはもう戻れない過去のことなのか、それとも少し先の将来と比べると、まだマシな今日のことなのだろうか。

 

4位 究極のボートレースガイドブック 自分でレース予想を組み立てられるようになる!(永島知洋)

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今年はボートレースに初めて行き、その後も何回か行った。何回か行くと楽しみ方もだんだん分かってくるのだが、出走表の見方とか、舟券の買い方のコツは勉強しないと分からないので書籍が欲しかった。

情報を得るならネットを使えばいいのだが、初心者だといきなりネットで体系的に学ぶのは難しいので、僕はこういう書籍を欲しがる。

 

この本はボートレースの番組やYouTubeで名前と顔を売っているピン芸人の永島知洋という方が出しているので、変な本ではなさそうだという理由で買ったのだが、期待以上に分かりやすくてとっても良かった。

ボートレースの基礎知識や舟券の買い方はもちろん、出走表の見方とか、具体的な予想の立て方などの楽しみ方をイラスト付きで上手に示してくれる。しかも全国のボートレース場の紹介もあって、旅行ガイドブック的な要素も楽しい。

 

高度な舟券の買い方とか稼ぎ方とかではなく、あくまで初心者へのガイドに終始しているところがとっつきやすくていい。

ただし、僕が知りたかった全てが書いてあるわけではなく、ボートレース場にいる予想屋のおじさんおばさん達は一体何者なのか? とか、出走前のレーサーに大声で何か言っているおじさんはOKなのか? とかは載っていないので、相変わらず謎である。

 

だがとりあえずこの本のおかげで出走表の見方が分かったのは本当に有り難く、友達や会社の人とボートレースに行った時、出走表の見方をドヤ顔で説明できたので、今年非常にお世話になった一冊である。

 

5位 むらさきのスカートの女(今村夏子)

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芥川賞を受賞した作品をちょこちょこ読むようになったのだが、その中で一番分かりやすくて面白かったのが今村夏子のむらさきのスカートの女だった。

純文学にありがちな難解すぎる感じではなくて、ホラーと昼ドラとちょっとしたコメディ要素がある感じの話だ。世にも奇妙な物語とかにギリギリ出てこなさそうな奇妙具合という感じ?(分かりにくいな)

純文学あるあるというやつで、登場人物が全員ロクでもない。誰が一番悪いやつかとか、誰が自分に近いかを考えながら読むのが楽しいと思う。むらさきのスカートの女に限らず、純文学においてはそんな風に読むのが楽しいと最近思う。

 

職場の人間関係にトラウマがあるような人は読まない方がいいかもしれない。僕も今年の会社の忘年会が悪口大会になってしまって、ウチの会社も純文学のような人間関係だよなぁと再認識した。きっとどこの職場も純文学なのだ。

そんな人間関係の連鎖の中に自分も含まれていることが、たまに無性に嫌になる。あっ、そういう人はむらさきのスカートの女を読むのはいいかもしれない。このぶっ飛んだ人間関係とキャラクターのフィクションは、現実の人間関係を見つめる目をマイルドにしてくれるような気がする。

 

でも、あなたもむらさきのスカートの女にならないように気を付けなければいけないよ。

 

6位 あさつゆ通信(保坂和志

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や〜〜〜っと読み終わった!!

2018年に東京へ行った時、新宿の紀伊国屋書店で買い、何度も何度も積読し、ようやく今年読み終わった。

 

面白くないわけではない。保坂和志の文体が好きな人は多分たまらないはずなのだが……いかんせんストーリーが無さすぎる! こんなに起伏のない話が小説として成立してしまっていいのだろうか、寝る前に読むととってもいい感じで入眠できる。いや、つまらない訳ではない(何回も言う)。

少年時代の記憶の描写は自分の過去に最大公約数的にピシャリと重なり、その時に文章から湧き起こる懐古の気持ちはなんとも心地いい。その心地よさで眠りに入っていく感じに一時期ハマっていた。

だが、寝落ちすると、どこまで読んだのか分からなくなりがちで、それで読む気が減退したりもする(どうすりゃいいんだ)。

 

僕は鎌倉を知らない。でも保坂和志の書く少年時代の鎌倉の情景は僕らの少年時代にきっとマッチしていく。それが最大公約数的ということで、“あまり”をふんだんに含んだおじさんの少年時代の記憶を読んで僕らはエモくなる。

 

それにしてもこれはなんだ? エッセイ? 自伝? 記憶の連想ゲーム?

どうやら元々は新聞連載の小説らしい。だから見開きの右上にでっかく数字があるのか、多分これが新聞の連載回数ということなのだろう。

普通の小説に飽きた人や、本を読みながら寝落ちしたい人、どうぞ。

 

7位 原子力の社会史(吉岡斉

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吉岡斉(よしおかひとし)という科学技術史の専門家で、国の高速増殖炉懇談会や福島原発事故の事故調査・検証委員会の委員も務めた人が、日本における原子力開発を批判的にまとめた科学史の本である。

この本を知ったのは、吉岡斉の活動内容をまとめた資料展だった。九州大学で資料展が一般開放されているという話を知り、九州大学の伊都キャンパスへ行ってみたところ、オープンキャンパスの日程と合わせて一般開放されているということを現地で知り、九州大学を目指す将来有望な高校生達の中にアロハシャツのおっさんで混じるというかなり浮いた存在になってしまったのは今思い出しても恥ずかしい。

 

本の話。

まず、さすが九州大学の偉い先生だけあって文章がめちゃくちゃ論理的で圧倒される。例えば、まえがきでは『「批判的」とは』というところの定義をやっていたりする。そして、結論を先延ばしにするような書き方はしない。私は原子力開発に対して批判的な立場を取る人間です。何故ならこういう理由だからです。と、最初に表明と結論がある。

最近のネットに転がっているような結論を後に回して、ここから先は有料会員のみが購読可能です、と書いてあるような文章とは気持ちよさがまるで違う(有料で買わないといけないのはどっちも同じだが、そういうことを言いたいのではなくて、文章の構成のことを言いたい)。

 

僕は、科学史という科学の歴史を概論したものを初めて読んだ。

原子力というトピックで始まりから現在まで(福島原発事故の少し後までなので、現在というには少し過去の話になってしまっているが)を通貫して論じているこの本は、事故後のエモーショナルな原発に対するイメージしか持っていない自分の、物の知らなさがよく分かる本でもあった。

 

この本には事故の被害者や原発作業員などの当事者の感情や考えなどは入っていない。あくまで歴史書として、ひとつ引いた視点と専門家としての見解が述べられている。それがいい。

原発についてはどうしても個々人の考え方をベースにした論調が多い現在、そういうものに辟易した人は、歴史の勉強ついでにオススメできると思う。

あと、批判の言葉にエッヂが効いていて面白い。インテリチクチク言葉が得意な人なのだろうと思う。

 

8位 アメリカン・スクール(小島信夫

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小島信夫芥川賞を受賞した「アメリカン・スクール」が収録されている本。

アメリカン・スクール」よりも小島信夫の幼い息子との話である「微笑」が自分には刺さった。うるわしき日々と同じく、自分には小島信夫の家族の話が刺さりがちのようだ。「微笑」はちょっと、読むと辛い気分になるような話で、障害のある息子とスイミングスクールに行く話なのだが、父親である自分の、息子に向ける感情の黒さに自分が自分で気付いていない罪深さというかどうしようもなさが出ている感じがする。

それでもって、その描写がはっきりと書かれている訳ではない小説なのだ。その黒さを雰囲気で表している。そこが小島信夫の小説の上手さなのだと思った。

 

さらに、それがフィクションではないのだからどうしても辛い。いや、エッセイではないのでフィクションなのかもしれないが、小島信夫の他作品に障害者の息子はこれでもかというほど登場するので、それを知った上だとフィクションとは思えないリアルなのだ。

小島信夫はどうしてこんなにも自分の中の醜い部分を開示するような小説を書けるのだろうか。

生活を切り売りする作家というのはいるが、これは人間性を切り売りしている。しかも他作品でも似たようなことを筆致豊かにやっているので小島信夫は恐ろしい。もしかしてドMなのだろうか?

 

9位 ビバノンノン(滝口悠生

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小島信夫に影響を受けた保坂和志にさらに影響を受けた作家を読んでみようと思って、滝口悠生を今年から読み始めた。

保坂和志の作品には高度経済成長期の空気感があって、登場人物のメンタリティにどこか余裕があったり、就職せずフラフラしててもなんとなかると考えている人が大半だったりする。今の時代の人の感覚とはちょっと遠い感じがするので、なるべく自分の世代に近くて、保坂和志っぽい作風の作家だともっと好きになるんじゃないかと、滝口悠生を選んでみたのだった。

 

滝口悠生の作風は確かに保坂和志と結構似ていて好きになりそうな感じがある。今後も色々読んでみたい。

一番良かったのが、新潮の2026年1月号に載っている「ビバノンノン」という短編で、僕の住んでいる福岡の地名がいっぱい出てくるから単純に好きになったのと、コミカルな箇所があって笑ってしまったのでこの作品を面白く思った。

 

ビバノンノンでは、高卒でうどん屋に就職した女の子が主人公(の一人)なのだが、その子が親や先生から「うどんは大学を卒業してからも打てる」と説得されたという所で笑ってしまった。確かにってなった。

では何故その子はうどん屋に就職する道を選んだのか? というのが気になるところで、その理由も語られるのだが、物語の核はそこではなくて、最終的には家族・親族そして親しい人達との関係性が核になっている。滝口悠生は家族の話を書く人みたいだ。家族といっても特殊な家族の話が多いみたいで、お涙頂戴のホームムービー的なものや、闇を抱えた重い話ではなく、特殊な形の家族なのに割とあっけらかんとしている。そういう空気感が保坂和志っぽいと思った。

 

それと、ビバノンノンと同じ登場人物が出る短編が、新潮の2025年8月号にある「テレポートの軌道」という作品にも出てくるので、同じ世界線で何個も作品を作っている途中なのかもしれない。

 

10位 デス・ストランディング(野島一人)

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※写真は自分へのご褒美に買ったスチールブック版ですが実際読んだのは電子版です。

PS4のゲームのデス・ストランディングの小説版(原作は小島秀夫)。ゲームも持っているのだが、敵キャラが怖すぎて序盤で挫折した。

だがストーリー自体は気になっていたので小説版でそれを知ることができてありがたい限りだ。

 

メタルギアソリッド3世代の僕は、いくつか触れていない作品もあるが、小島秀夫作品になるべく触れるようにしている。

小島秀夫作品は最近、クリエイター色がかなり強くなっていてどんどん映画っぽくなっている。そしてメタルギアよりもかなりホラー色が強めになっている。なんでこんなに怖い作品を作っちゃったんだよと僕は思っている。だが小島秀夫自身もどうやらホラーはあまり得意ではないっぽい(SNSで言ってたりする)。

じゃあなんで自分の作品はあんなにホラーなのか? ホラーが怖いからこそ、面白いホラーが作れるということなのだろうか。

 

なんにせよ、僕のように怖くてデス・ストランディングをプレイできなかったり、ゲーム機を持っていない人で、ストーリーが気になる人には是非とも小説版をオススメしたい。デス・ストランディング2も小説版があるのでこちらもオススメしたい。

ただ、少しでもゲームに触れておいて、情景のイメージとか空気感を知っておくとより楽しめると思う。

 

今回のベストテンではデス・ストランディングが唯一のSF作品となった。

2025年もSFを読まなかった訳ではないが、どうも小島信夫保坂和志といった純文学系の作品だったり、ノンフィクション系の書籍が自分に刺さった年だったみたいだ。

 

来年はどうなるんでしょうかね。という感じで、今年のマイベストテンを終えます。ありがとうございました!

詩人に対する夜の考察

喋ること全てが詩になってしまうような人に憧れがある。

ずいぶん前にテレビで甲本ヒロトが喋っていて、全ての言葉が詩みたいになっていた。この人は喋ること全てが詩になってしまう人なんだと思った。

言葉を聞いたことはないが、谷川俊太郎も全部詩になってしまう人かもしれない。勝手にそう思っている。

 

谷川俊太郎の詩の一節に「私の言葉はたまにお金になります」「うそだと思われるけど本当です」という言葉があり、その言葉が好きだ。

何故なら、確かにめちゃくちゃ嘘っぽいからだ。

でも谷川俊太郎が言っていることなので、確かに本当だし、なんだかその変な嘘っぽい言葉……

「私の言葉はたまにお金になります」

「うそだと思われるけど本当です」

という言葉自体が詩っぽい響きを持っていて、嘘っぽい言葉が本当っぽい説得力を持っているという二面性がある。そこが好きだ。

 

甲本ヒロトは番組で,最近の音楽は歌詞に意味を持たせ過ぎているとか、歌詞の完成度が高過ぎる、みたいなことを言っていた。

全ての言葉が詩のようになっている甲本ヒロトがそれを言っていた。変な話だ。ここにも二面性があるように思う。甲本ヒロトような本物のミュージシャンが考えていることは僕には分かるはずもない。ただ、あれだけ詩的な詞を書いたり喋ったりしている甲本ヒロトが歌詞の完全性を懸念するという二面性を僕は面白いと思った。面白いと思っただけだ。

 

喋ること全てが詩になってしまう人はどういう人なのだろう? どうやったらそうなれるのだろう? たぶん、いつかいじゅう(これは九州の方言で四六時中という意味だ)詩っぽい言葉を考えているとそうなるのだろう。

 

いつかいじゅう野球のことを考えている人はなんでも野球に例える。

いつかいじゅうツイッターに入り浸っている人は、話す言葉もなんだかツイートっぽい。

淫夢ネタが好きな人はすぐ淫夢語録を出してくる。

つまり思考の中に一定の分野の言葉達が住んでいるのだろう。そういう人の言葉がその分野に近くなるのだろう。

 

と、ここまで考えたときに、全てを詩のように考える人と、ツイートのように考える人、常に淫夢語録が頭にある人は実質一緒なのでは? と考えることが出来た。

「ま、多少はね」とか甲本ヒロトが言ってたらちょっとげんなりする。だが、甲本ヒロト淫夢にハマれば、そういうことを言うだろう。

 

ある分野の言葉たちを自分に住まわせるのは良くない気がする。

ビジネス用語を使い過ぎて、普段の会話でも「アテンドしておくね」とか言っちゃう人は結構多いだろう。一定の言葉を使いこなす人は、仲間の中では伝わる言葉を使えるが、それ以外の場や人に使うことは、場や人への迷惑になる。

 

喋ること全てが詩になってしまう人への憧れはあるが、本当にそういう人になってしまわないように気を付けようと思った。

そういう人にならないと、なれないものがあるのかもしれないが、どうせ何者にもなれないのだし、わざわざ変な人になる必要はないだろう、

 

「でもたまにツイッターで詩人ぶって、詩人になろうとしてるよね?」

「ま、多少はね」

ボートレース福岡への行き方(個人的備忘録として)

今日のブログはボートレースのあれやこれや。

最近よく行くので自分への備忘録も兼ねて1本書いておこうと思う。

読んでくれた方にも、へぇ、ボートレース福岡ってそんな感じなのかぁって思ってもらえる内容にしたいなぁ。

 

行き方

博多駅天神駅(地下鉄空港線)→徒歩

※1番分かりやすい。

※ただし、間違って博多駅から七隈線天神南駅や、天神大牟田線西鉄福岡(天神)駅へ行ってしまう可能性もある。その場合は頑張って地下街を歩くことになる。

 

博多駅→福岡市民ホール北口(バス)
  • 博多駅から連結バス(BRT)に乗って福岡市民ホール北口へ(約25分260円)

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画像引用:西鉄グループ公式サイト

https://www.nishitetsu.jp/bus/brtbus/

※詳細は引用サイトを見た方がいい。

※基本的に15分間隔で来るみたいなので目標到着時刻の45分前にバス停にいれば大丈夫そう。

 

博多駅天神駅(地下鉄空港駅)→福岡市民ホール北口(バス)
  • 博多駅から地下鉄空港線天神駅へ(約5分210円)
  • 徒歩で天神ソラリアステージ前(バス停)へ(約2分)
  • BRTに乗って福岡市民ホール北口へ(150円約5分)

※天神から歩いて行きたくない時はこのルートもあり。

※ただし、バス停がいっぱいあって厄介なので“やらかす”可能性がある。

 

④自家用車

正直、車持ってないから分からん。

ボートレース福岡に駐車場があるみたいなので、そこに停めればいいのだろうか。

ちょっと調べたら、だいたい1日最大2000円で駐車できるみたい。

↓公式サイトのアクセス情報↓

https://www.boatrace-fukuoka.com/sp/index.php?page=access-traffic

 

行き方補足(バスやらかしパターン)

福岡市内のバスが複雑過ぎてやらかす可能性が高いため、やらかしパターンのリカバリ方法を記しておく。

 

那の津口(ボートレース福岡入り口)で降りてしまった。

素直に連結バス(BRT)に乗ればいいのに、なんとなく行けそうで普通の路線バスに乗ってしまい、車内の「ボートレース福岡入り口」のアナウンスや表示に釣られて那の津口で降りた場合、そのまま道なりに進んでもボートレース場には着けない。

 

道なりに進むと、おそらく以下の地図のようにペラボート福岡という場外舟券売場に着いてしまう。なぜならボートレース場より近いし、目の前に見えるからだ。

上の地図のようにボートレース場に行かずに、近くのペラボートに行ってしまう。

 

ペラボート福岡の中ではじいさん達が画面を見ながら必死に予想を立てていて異様な雰囲気になっている。ちょっと僕には明らかにまだ早い。

 

リカバリ方法は、失敗を認めて大人しく歩いてボートレース場に行くことだ。行けなくはないので大丈夫。

 

正直「ボートレース福岡入り口」って表示があるのにボートレース場に着けないとはこれいかに? と思う。まぎらわしい。

 

なお、那の津口(ボートレース福岡入り口)で降りてしまうのはまだいい失敗である。

 

那の津口を過ぎてバスが福岡都市高速に乗っちゃった

これがヤバイ。

 

「たしか、那の津口じゃなかったからもうちょっと乗っとくか〜」

とかいって降りずにそのまま乗ってると、バスがすぐに高速に乗ってPayPayドームの方まで行ってしまう。これは完全な失敗である。

なので、那の津口で降りるのは失敗だが、「那の津口」が見えたらすぐ降りた方がいい。そのバスはボートレース場へ行かないからだ。

 

もしもそのままPayPayドーム付近まで行ってしまった場合のリカバリ方法は、反対側のバスに乗って天神か博多駅まで戻るのが賢明である。

福岡のバス網は張り巡らされているので、帰って来れないことは無い。分かりやすいところからリスタートすべきだ。

 

徒歩で戻るのはキツイので、バス代をケチらない方がいいと思う。

 

余談だが、バスの右側に乗っていると高速に入ったタイミングでボートレース場の水面(みなも)がよく見える。

「あっしまった!」と思った時にはもう遅く、素晴らしい眺めでレースを上から見ながらどんどん遠ざかっていくということもあり得る。そのシチュエーションはちょっとウケる。

 

③福岡市民ホール北口じゃなくて福岡市民ホールというバス停に着いちゃった

これもBRTに乗らなかったため起きる失敗だ。

なんでいつも素直にBRTに乗らないんだよお前は、おバカさんか(これは過去の自分に言っています)

 

だが正直この失敗はなんてことは無い。

北口よりもちょっとだけ遠くなったが、以下の写真の福岡市民ホールや福岡県立美術館のワキを抜けていけばボートレース場に着ける。

 

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福岡市民ホール


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福岡県立美術館

 

むしろ、最寄りのバス停名からも分かるように、ボートレース福岡に行きたければ、福岡市民ホールを目指すのがいい。

ボートレース福岡を目指しているとペラボート福岡に着いてしまう可能性の方が高い。

 

④BRTが停まらないバス停で待ってた

そもそもBRTではない路線バスについつい乗ってしまう原因がこれだったりする。

博多駅も、天神周辺のバス停も、数が多くて難しい。

 

特に天神周辺では気をつけたい。なんとなく、天神北のバス停からボートレース場に行けそうな気がする(自分だけかもしれないけど)。

しかし実際は、天神北にはBRTが停まらないし、普通の路線バスも福岡市民ホールの方には行かないのだ。ペラボート福岡およびPayPayドームの方に行ってしまう。

 

天神のBRTは以下の天神ソラリアステージ前のバス停に停まるので、ここで待たなくてはいけない。

 

ボートレース場に行く時に関わらず、福岡のバスに乗るときはよ〜く下調べをしておくべきである。

 

ボートレース福岡の中に入る

さて、無事に到着したらボートレース福岡の中に入ろう。

バス停でも徒歩でも、上手くいけば歩道橋からボートレース福岡の中に入ることになると思う。

もちろん絶対に歩道橋から行く必要は無いが、これまで記述したルート通りなら歩道橋からになるはずだ。


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歩道橋からこの正面入場口に入れる。

 

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進む進む


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途中で飯屋がある。

コアなボートファンが集まりそうな老舗の佇まいだ。畏れ多いので入ったことは無い。

 

入場口の通路を渡り終えると、ボートレース場の建物に着く。

入り口のゲート(駅の改札にめちゃくちゃ似ている)で100円硬貨を入れて入場する。

両替機もあるので安心だ。

これで本当にボートレース福岡に到着!!

 

写真撮影可能エリアについて

ボートレース福岡の写真撮影可能エリアが小さく掲示されているのでその写真を撮っておいた。

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特に初めて行った時などは写真を撮りたくなるので、この情報は重要だと思う。

しかし、公式ホームページにも載っていないし、会場でも小さく掲示されているだけなので、気を付けたい。

 

右側の東スタンドの撮影可能エリアが分かりづらいので、自信がなければ左側の芝生エリアだけで写真を撮るようにすればいいと思う。

 

あと、建物内での写真撮影については正直撮っていいのか分からない。

自分の手元の写真(舟券とか食べ物とか)は撮ってもいいと思うが、建物内部の景色は他のお客さんが映る可能性も高いし、できるだけ撮らない方がいいと思う。

 

写真いろいろ

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建物外観。大きい。競馬場になんとなく似ている。


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魚もいた!

 

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芝生広場。この時の芝は夏の日差しを受けて伸び放題だった。

あんまり小さな子供を自由に遊ばせられる感じじゃなさそう……芝が刈られればいいかも。


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撮影可能エリアから撮影。ターンのところがよく撮れる。

周りにもちらほら撮影をしている人がいる。


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この日はJリーグアビスパ福岡とコラボしたボートが展示されていた。

ボート、近くで見ると脆そうだなぁ。これで走るの怖そう。

 

売店(レストラン)について

軽食が食べられる売店が2店舗ほどある。

どちらも結構早め(たぶん16時くらい)に閉店する。また、すぐに売り切れてしまうので、何か食べたい場合は早めに買うのがオススメ。

 

あと、電子レンジ調理の自販機があり、買ったものを売店のレンジで温めて食べることができる。ただし16時に売店が閉まるので、これも注意。

 

また、3階にレストランがある。実はまだ利用したことがない……結構人が入っている印象で、こちらも閉店時間は早かった気がする(何時くらいだったか忘れた)。

 

とりあえずこんな感じだろうか。

ひとまずボートレース場に着くまでが難関だと思うので、行き方に力を入れるブログになった気がする。

追記することがあればやっていこうかなと思う。

では、ぜひ皆さんもボートレース福岡に行ってみてください!