魚の感想

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実践(してない) 転職臭わせメソッド7選

こんばんは、労働能力に限界を感じる魚の精巣です。

 

最近いろいろと会社でうまく行かなくて落ち込んでおります。自分の無能っぷりに嫌気が差す毎日ですが、お金が貰えるので会社には行っております。

「この仕事向いてないよ?」とか「日本語教育からやり直したら?」とかキツイ言葉を受ける機会の増加、客観的に見た自分の要領の悪さや技術の無さによる自己評価の低さ、そしてそれら重く受け止め過ぎたのか、自己嫌悪になって何事にも前向きに取り組めなくなってしまい、業務中はひたすら思考停止、休日は自己研磨に励むでもなく酒飲んでツイッターして寝るだけ、そんな自分をまた自己嫌悪……とバカみたいな悪循環に陥っています。

 

なにをどう頑張ったらいいのか分からない。日本語の勉強? 資格の勉強? それともメンタルを鍛える? 仕事術みたいなものが欠けてるのかも? ビジネス書とか自己啓発書とか読んだ方がいいんだろうか……。そもそも今の仕事や職場があまり好きではない。だったら転職? 転職という道は考えてもいいのかもしれないけれど、今のままの無能な自分ではどこに行っても変わらないだろうし、他の転職した先輩たちを見ると今の会社とのイザコザが待っているのは必至なので正直怖い……。

 

そもそも自分は何をしたいんだろう? はっきり言って働きたくない。働かないで済むならそれに越したことはない。別に金を貯めてやりたい事も無いし(最近Kindleが欲しいけど)、社会的地位への憧れも無いし、老後は心配だけどそれは働いている今も心配なので、たぶん老後の不安は死ぬまで消えないものなんだろうなと思う。

思うに自分はただ褒められたいだけなのだ。人として高みを目指したくもないし他者を蹴落として前に進むなんてまっぴらごめんだ、そんなことをしたら恨まれるじゃないか。ただ現状維持で、いつも通りの仕事をこなして、「いつもありがとう」って褒められればそれで満足なのだ。褒められたい。レベルの低いことで褒められたい。怒られたくない。チヤホヤしてほしい。

 

新人の頃はよかった。何をしてもよくできたと褒められたし何を覚えても褒められた。今では管理業務のようなことまでやらされて出来なければ怒られる。質と量とスピードの改善を求められる。全社的な改善案を求められる(それはあなた達が今までやってこなかったことじゃないか)。基本的なことが出来ていないと「これは新人にお前が教える内容でしょ?」と新人の隣で叱責される。まぁそれはできてない自分もかなり悪いけど、先輩の威厳みたいなものが保てなくなるのでやめて欲しい……。

 

前置きが1000字くらいになってしまったが、要するにどうしたいかというと、新人の頃のようにチヤホヤしてほしいのである。基本的なことをとりあえずこなすだけで「頑張ってんね!」とか言われたい。些細なことで怒られたくない。もっとみんなから気にかけてもらいたい。

自分で書いておいてなんだが、なんというレベルの低い考えだ……恐るべき向上心の無さ、こんな奴が社会でうまくやっていける訳がないじゃないか。

 

新人のように気にかけてもらって、怒られる機会を減らし、可能なら褒められる機会を増やすにはどうしたらいいか……辞めていく人たちを見て気付いたことがある。辞めていく、あるいは辞めていきそうな人に対して会社の人たちは引き止めたい一心で何気ない声かけや仕事に対するプラスのフィードバックの機会を不自然なくらい増やすのである。「調子はどう?」「いつも感謝してるんですよ」「何かあったら聞きますからね」とか言い始める。……あっ! これだ! 転職を臭わせよう!!

 

いま流行り(?)の臭わせというやつである。転職活動をしていることを臭わせることで、やばい! あいつウチを辞めようとしている!? と思わせてもっと自分を優しく扱うように仕向けるのだ。これを総称して「転職臭わせメソッド」と呼ぶことにする。

 

この転職臭わせメソッドにはいくつかのポイントがある。

・実際に転職活動するわけじゃない

・嘘を付かないようにする(「転職します」と言う等)

・「転職するの?」と聞かれた場合にはぐらかす逃げ道を用意する

転職しねぇのかよ! と思ったかもしれないが、実際転職しても無意味なのは前述の通りである。それに実際に転職活動を行なってしまうと「転職活動してるの?」と言われた時に「いやいや、してないですよ」とはぐらかすと嘘になってしまう。嘘は良くない。

 

実際にやっていない転職活動をやっているように見せかけるのは日本社会では造作もない事である。何故なら日本社会は“察し”と“建前”の文化だからだ。

それでは実際のメソッドについて紹介していこう。

 

あっ、それと最初に断っておくが、ここに載せるメソッドは全て僕の妄想から生み出された虚構の産物なので、もちろん自分で実践していないし、実際に効果があるとは限らないし、万が一試してみるときは自己責任でやってほしい、結果に責任を持てないので「お前のせいだこの嘘っぱちめ!」と言われても困ってしまう。このブログの内容は自分の無能に狂った労働者のヤバイ妄想ノートだと思って楽しんでもらいたい。

 

メソッド1 転職のアプリをスマホのよく使う欄に置く

超有名どころであれば何でもいいので転職のアプリをインストールしてアイコンをスマホのよく使う欄(僕だったらツイッターを置いているところ)に設置する。これだけ。そして先輩や上司がふとした拍子に自分のスマホの画面を見てしまう機会をひたすら待つ。

これはつまりどういう事かというと、ふとした拍子に見てしまった他人のスマホに転職アプリが入ってたら、あっこの人転職するのかな……と“察し”てしまう心理を利用するわけだ。アプリをインストールしてあるだけなのに。

 

他人のスマホを覗き見る行為はマナー違反なので、チラッと見えた他人のスマホを見て「なんで転職のアプリ入れてるの?」などと聞いてくる人は、よほど仲のいい人か無神経な人である。というわけで、転職アプリがインストールされた(しかもめちゃくちゃ使うところに置いてある)スマホの画面を見てしまった先輩や上司は非常にヤキモキして少し優しくなること請け合いである。

このメソッドのコツは、あくまで偶然見られるまで待つ事である。自分から見せてはいけない。とても悠長に待つしかない、そういう方法なので。

 

なんだそりゃ……ってガッカリした方へ、こういうレベルの話があと6つあります。

 

メソッド2 PCの予測変換登録に「て」→「転職」を登録しておく

取引先にメールを打つ時「いまから俺が言うことをそのまま打ってメールしろ」と言われることがあるかと思う。じゃあ自分で打ってメールしろよと思ったりするが、こういう状況を逆手にとって転職臭わせメソッドを喰らわせてやろう。

PCの予測変換登録に「て」と打つと「転職」が1発で出てくるように登録しておくのだ。

 

するとどうなるか「いいか、俺の言う通りに打てよ。この度の、提案……提案では」の提案の「て」の変換で1発目に「転職」が出てくるのだ。焦るでしょ? こいつ、もしかして転職活動のために会社のPCでも転職について調べてるのか……? と“察し”てもらったら勝ちである。

予測変換で出てきただけの文字に対して「転職って出てきたけど、転職活動してるの?」と聞いてくる人はまずいないと思うが、聞かれたとしても「さぁ? なんか出てきましたね」とか適当にはぐらかせば済む話である。だって転職活動してないんだもん。

それでも言われた方は“建前”でそう言っているに違いないと思うわけだ。そしてヤキモキし、少し優しくなるのである。

 

メソッド3 新しいスーツを買う

新しいスーツを買おう。なるべくピッカピカの社会人1年生に見えるようなフォーマルなやつが良い。そしてそれを着て出社するのだ。

「えっあいつ急に気合い入ったスーツ着てきた。なんで?」と先輩や上司に思わせたら勝ちである。あとは向こうが勝手に理由をこじ付けてくれるだろう。

 

急に新しいスーツにしてきた理由は?

スーツが古くなった? 自分へのご褒美? 気分転換?

気分転換? なんのために? 勤務中のテンションは別にいつも通りだぞ……

ひょっとして、転換するのは気分じゃなくて……職?

コイツ、転職活動の面接のために、新しいスーツを買ったのか!?

 

などと、勝手に色々“察し”て自分たちに都合の悪いケースを想定してしまうはずだ。何故なら、できるビジネスマンというものは常に状況を読み取って自分に都合が悪いことへの対処を事前に行う生き物だからだ。

そしてできる先輩や上司は「コイツ、もしかして転職しようとしているのでは?」とヤキモキし始め、少し優しくなるのである。

 

もっともこのメソッドは普段から服装をビシッと決めている方には効果が薄いかもしれない。そんな方でも次のメソッドまで試せば効果アリだ。

 

メソッド4 新しいスーツを買って定時退社する

「完全にこの後面接に行くやん」と思わせる。

「完全にコイツ別の会社の面接のために新しいスーツ着てきたやん。そして定時に帰って面接受けに行くやん」と思わせる。

 

そして家に帰ってのんびりしよう。

 

「定時上がりだったけど、なんか用事あったの?」などと不躾な質問をされたら「いえ、そのまま家に帰りました」と返そう。

 

「嘘やん! 絶対嘘やん! どうせ建前やん!」

と相手は思うはずだ。何故ならできるビジネスマンというものはピッカピカの新しいスーツを着た日に定時で直帰する事など無いからである。必ずやる気を見せて残業するか、あるいはどこかに飲みに行ったり、人と会ったりするのが当たり前だからである。

 

それなのに「家に帰りました」なんてはっきり言われてしまうと、やっぱり会社の人には隠したい用事に違いない! と勝手に“察し”てしまうのだ。もうヤキモキしてたまらないので少し優しくなるのである。

 

しかしこの方法もいつも定時に帰る人には効果が薄いかもしれない。そんな方のために次のメソッドを用意してあるので心配なさらず。

 

メソッド5 超なんでもない平日に有給を取る

有給を取ろう。火曜日とか木曜日みたいな超なんでもない平日に取ろう。

もうお分かりだろうが、「ピッカピカの新しいスーツを着て定時退社する上に連休にも何にもならない日に有給を取る人間が転職活動をしていないわけがない」と先輩や上司は考えてしまうのである。これがこの社畜大国日本で生き抜いてきたビジネスマンの悲しい性なのである。

 

有給取得の理由はもちろん「私用のため」としよう。

 

完全に”建前”としか思われない。面と向かって「転職活動のためです」と報告する人間などこの世に存在しないとビジネスマンは思い込んでいるからだ。

だがもちろん、これは嘘ではない。なぜなら、当たり前だが、有給は労働者に与えられた権利であり、その取得理由について詳細な報告をする義務もないからだ。そして私用とは休んだり、遊びに行ったり、転職活動したり、寝たり、いろいろな理由に包括される内容なのでこれは嘘ではないのである。

 

そして先輩や上司は勝手にどんどん優しくなる。有給を取った後の日に、昨日休んだからうんぬんかんぬん等と小言を言われることもなくなるのだ。

 

メソッド6 転職サイトのクリアファイルを会社で使う

有名な転職サービスのクリアファイルとかだとメルカリで売ってあったりする。そういうやつを頑張って手に入れる。

これを会社に持っていって、あくまで自分用としてコッソリ使う。これ見よがしに使用しないのがコツである。

 

これはメソッド1のように誰かが気付くまで悠長に待つタイプのメソッドだが、クリアファイルという物理的なものである以上、発見される確率が大きくなるだろう。

 

これはかなり決定的な転職活動の証拠と思われる事だろう。なんせグッズである。私たちは猫のグッズを持っている人を猫好きだと思い込み、アニメグッズを持っている人をアニメオタクだと思い込み、セーラー服を着ている女優をJKだと思い込む。

しかしそれは対外的な表現ではありつつも本質であるとは限らないのだ。

 

転職サービスのクリアファイルも同じだ。先輩や上司はそれを見た瞬間、あなたが転職活動をしていると“察し”ざるを得ない。

 

「転職するの?」って聞いてくるだろう。そしたら「ただ使ってるだけですよ」と返してほしい。

 

でもそれは“建前”としか受け止められないのだ。ヤキモキ……あぁ、ヤキモキヤキモキ。もうここまで来るとヤキモキなんて通り越して疑心暗鬼である。優しくなれ……優しくなるのだ。

 

メソッド7 業務に全く関係のない資格の教本をデスクに入れておく

業務に全く関係のない資格の教本、たとえば僕ならばIT業界に勤めているのでファイナンシャルプランナー2級とかの教本をデスクの中に入れておく。

これもメソッド1・6と同様にデスクの中に入っている教本に気付かれるまで悠長に待つタイプだが、メソッド1よりも生活に支障が出ず(アプリ入れてたらちょっと邪魔なので)、メソッド6よりも決定的な証拠と思われない(転職の”て”の字も無いので)。

 

このメソッドのコツは、失敗しない転職の方法! のような”いかにも”な感じの本を入れておかないということである。そんな本を職場のデスクに入れておくのは不自然だ、しかしこれがただの資格の教本ならばどうだろう? 不自然さは消え、勤勉さが残る。

もしもこれが今の業務内容に則した資格の教本ならば、チラ見した先輩や上司は「おっ、資格の勉強頑張ってんな」と思うだろう。しかし、入れておくのは業務には全く関係の無いものである。”察し”が入る。

 

本当に転職をする人間は「転職しようと思っています」というそぶりを見せない。「すでに始めているが?」という空気がにじみ出るのである。この場合は「すでにこの業界など見限り、別の職種のために勉強してるが?」という空気がにじみ出る。

 

 

よって先輩や上司は「こいつ、今と全く違う業種に転職するため勉強してやがる……!?」と思い込んでしまう。

資格の教本を見ただけでヤキモキするのだ。愚かである。俺に優しくしろ。 

 

 

以上が転職臭わせメソッドです。最近は仕事しながらこんなことばっか考えています。どうでしたか? なるほどなぁ……ってなりましたか? 全く保障はできないけれどもおそらくこの方法で先輩や上司が少し優しくなってくれるはずです。僕が逆の立場だったらビビって優しくするので。

もちろん一つも実践していないので、やってみたら教えてください。あなたが職場で狂人と思われないことを祈っています。

 

明日も仕事ですよ、いま夜中の3時ですよ、何やってんですかね……。

 

以上。妄想でした。