魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

最近の○○

こんちゃ、魚の精巣です。

 

今日はあんまり労力使わない近況報告ブログみたいな感じにします。

 

最近の労働

出社してます。以前と変わらないです。

 

最近の休日

外出自粛の世の中なのでゲームや読書やブログが進むかなと思っていたんですが、ただ寝ているだけの日が結構多いです。

 

最近の読書

読んでないことはない。

干物妹!うまるちゃん

うまるちゃんのマンガは気になってたのでこれは好機とばかりに一気読みしました。

最初の2,3話だけウェブから読めて、あとはアプリをインストールしないと読めないんですが、特に会員登録もする必要なかったのでストレスは無かったですね。

 

本気を出せば2日くらいで全話読み終わります。

ちょっとした続編(?)の干物妹!うまるちゃんGとか海老名ちゃんのスピンオフも全部読めます。

2日間ずっときりえちゃんの可愛さに悶えてました。きりえちゃんの可愛いが過ぎる……

 

ひだまりスケッチ10巻
ひだまりスケッチ (10) (まんがタイムKRコミックス)

ひだまりスケッチ (10) (まんがタイムKRコミックス)

  • 作者:蒼樹うめ
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: コミック
 

 我が聖典の1つ、ひだまりスケッチ

安定の日常感で素晴らしい。でも確実に成長しているゆのっちと、徐々に近づく受験・卒業の空気を感じてさみしい……

こんな風に思いながら読んでいる最中、ゆのっちを親目線、いや、先生目線で見ている自分に気付きました。

もうゆのっちを性的な目で見ていたあの頃の自分はいないのかもしれませんね……

(いないったらいない)

 

そういえば、最近は先生同士の横の繋がりの描写も増えてきた気がします。もともとあったけどなんか増えてた気がする。

 

 最初にして最後のアイドル
最後にして最初のアイドル (ハヤカワ文庫JA)
 

これは読んでる途中ですね(短編3つのうち2つは読んだ) 

トンデモ理論オタクSF(グロ描写あり)って感じの短編集で、面白いんだけど読むのにかなり体力を使いながら読んでます。

解説を読んで知ったんですが、表題の「最初にして最後のアイドル」はもともとpixiv発のラブライブ同人作品らしく、内容も同人っぽいテイストが”最初は”あってなんか親しんだ感覚があるな? と思ったらそういうことか! となりました。

 

他の2作もソシャゲと声優を揶揄った内容になっててアニメ見るオタクは面白いかもしれません。

 

 虐殺器官
虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者:伊藤計劃
  • 発売日: 2014/08/08
  • メディア: 文庫
 

これも読んでる途中の途中、序盤しか読んでない。上の「最初にして最後のアイドル」を読んでいて、疲れた合間に読んでるので全然進みません。

 

以前読んですごく面白かった「ハーモニー」という百合SFと同じ作者の作品なのでまぁ絶対面白いだろうと思ってひだまりスケッチと一緒に買ってきました。

よく考えたら、内容的には「ひだまりスケッチ」と一緒に買うべきものでも「最初にして最後のアイドル」の休憩として読むべきものでもないことに色々後になって思いました。

 

ん~まぁなんでもいいか、読みたいものを読めばいいですよね。

 

最近見た映画

映画はあんまり見てないし、Amazonプライムばっかですね。

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

  • 発売日: 2020/03/26
  • メディア: Prime Video
 

 

一時期ネットで話題になってたので見てみました。

救いがないとか原作は虚淵とか言われていたので身構えて見てしまい、泣き展開に対応できてしまったというよくやってしまう受け手側のミスをやらかしました。

 

すみっコぐらしを全く知らなかったのに各キャラクターの性格とか見せ場がすごく良くまとまってて内容に入り込めたので、構成とかが素晴らしいんだと思います。

すみっコたち……そもそもの境遇が不遇な奴らなんですね……知らなかった。

 

 オレの獲物はビンラディン
オレの獲物はビンラディン(字幕版)

オレの獲物はビンラディン(字幕版)

  • 発売日: 2018/03/27
  • メディア: Prime Video
 

 神からオサマ・ビンラディンを暗殺する使命を受けたと思い込んでいるオッサンが単身パキスタンに乗り込む話です。

実話ベースの話なんですが、脚色が多そうな感じがして、正直……あんまり面白くはなかったかなぁ……。

 

オッサンは行動と言動と諦めの悪さが全て悪い方向に全力疾走している感じの人で、これが実話と考えるともはやこの映画のジャンルはホラーです。

そういう人間のキャラクターを楽しむ映画なんですけど、もしも家族にこういう人がいたら本当に悪夢ですね。知り合いにいても最悪ですね。ツイッターでフォローするぐらいの距離感なら面白いかもしれません。フォロバされたらブロックするかもしれません。

 

 ミッドナイト・イン・パリ
ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)

ミッドナイト・イン・パリ(字幕版)

  • 発売日: 2016/05/18
  • メディア: Prime Video
 

 作家志望の男が深夜のパリでタイムスリップして昔の有名な作家たちと交友を深めるっている話です。

タイムスリップしてやることはヘミングウェイに自分の小説の感想を求めたり、ピカソの愛人に恋をしてイイ感じになったり……もっとほかにやることあるだろタイムスリップしてるんだぞ? と思わなくもないんですが、こういうブログとか書いてると昔の文豪とかに自分の書いたものを褒められる体験は羨ましいなぁ……とちょっと刺さりました。

 

後半からは完全に恋愛ものになってしまったので、個人的には前半の承認欲求満たす部分をもっと掘り下げてほしかったかもしれません。

 

最近の気付き

最近は色んな飲食店がコロナウイルスの関係で弁当屋に変身していますが、この前会社の近くの餃子屋も弁当屋になっていて、中華弁当を売っていました。

その餃子屋は会社に近すぎるせいで行ったことはなく、味も良くわかってなかったんですが、お昼休みになんとなくその弁当を買ってみたらなんだかとっても感謝されました。

思ってたよりも感謝された感じがしたのでビックリしたんですが、もしかして昼に弁当を買う出社してる人間って貴重なのでは?

そう思うとあのマスクと手袋でガチガチに防疫してた店主のオッサンの感謝具合も説明がつくぞ。

という気付きがありまして、今までコンビニで昼飯を済ませてたんですけど、これからはできる限り弁当屋に変身した飲食店を利用するのも悪くないかもと思いました。

 

こんな感じ、最近の近況です。

3000字くらいになってるみたいだ……どうしても長くなってしまいますね……。

 

以上、近況でした。

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の感想 〜人間(僕)にはまだ早い〜

こんばんは、魚の精巣です。

 

SF映画の原作小説を読んでブログで紹介していこうと思い立ち、色々読んでいます。

前回の「ジュラシック・パーク」で、次はブレードランナーの原作の感想書きます。と言ってしまったので、「この作品、紹介しやすいな〜」というのがあっても先にブレードランナーを消化してしまわないとなんとなく気持ちが悪く、そしてブレードランナーの原作小説の読解にかなり苦労し、結果苦しい展開になっております。

 

ちょっとした後悔……

 

ブレードランナーの原作小説はフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」です。なんかラノベっぽいタイトルだよね。

f:id:shirako_dayo:20200412012211j:image

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」というタイトルを聴いてまず何を考えますか? とりあえずアンドロイドが電気羊の夢を見るのか見ないのか気になりません?

電気羊の夢の話なんて映画には出てきていないので、ここが映画と原作の違いだろうから、ブログではここを重点的に書こうかなと思っていたんですが……なんと原作にも電気羊の夢の話なんて出てこないんですよね……。

 

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三連休。ずっと家(うち)だったんだぜ

ツイッター覗けば 蘇る三連休

PCの履歴には 支部(pixiv)のエロ絵と推しの顔

俺たちの休みは どぶ森で終わらせた

懐かしい労働へ 眠ってたい青い春

 

ずっと家(うち)だったんだぜ 相変わらず自粛だな

ホント家(うち)だったんだぜ ついにコンビニ出掛けたけど

ずっと家(うち)だったんだぜ ワニは今も燃えてるな

ホント家(うち)だったんだぜ 気付いてたろうこの虚無に

 

休み足りない気持ちはもう止められない

明日みんな終わらせてもう一回休もう 有休経て

森山直太朗 さくら 合唱 暴走

今週のお題「卒業」

 

こんばんは、最近暗〜い内容のブログばっか書いてる魚の精巣です。

暗い内容ばっか書きすぎたので、たまに明るい明るい話でも書きたいんですが実際なかなか明るい話など無いものです。

 

というわけで、はてなブログのお題箱なるものに手を伸ばしてみました。今週のお題は「卒業」らしいです……卒業の話、あるにはあるので書いていこうと思います。

 

合唱 男子 おもんない

中学の卒業式の話です。僕たちの代の卒業式の合唱は、「旅立ちの日に」「仰げば尊し」といった定番の何曲かと森山直太朗の「さくら」でした。

卒業式に流行りの歌を合唱にする文化って今もあるんでしょうか? とにかく、僕たちの代では「さくら」を歌うことになったのです。

今思えば、「さくら」ってそもそも独唱なのに合唱で歌うって変ですね。

 

合唱って最悪じゃないですか、クソつまんないじゃないですか、特に男子って面白くないんですよ、声が低いから。

これも全て声変わりのせいです。おのれ声変わりめ。声変わりのせいで男子は主旋律を歌えずに卒業していくんですよ、このつまらなさ!

 

女子が「旅立ちの日に」の最後に

この広い〜この広い〜大ぉ〜⤴︎空に〜〜!!⤴︎⤴︎

ってめちゃくちゃ盛り上がってるときに、男子は

この広いーこの広いッ大ぉ〜⤵︎空に〜⤵︎

ってすごいテンション低くなってるんですよ、なんだよ「この広いッ」って。もう我々男子はね、飛び立ってないんですよ……男子はね、ジャンプ台。飛び立っていく女子を下のベース音で支えるただのジャンプ台。

 

そんな感じで合唱の時の男子は面白くない。だからクラスごとの自主練習とかで女子に「ちょっと男子真面目に歌ってよ!」って怒られても全くやる気なんて出ない。だって真面目に練習しても飛び立てないんだもん。ジャンプ台としての強度が高まるだけなんだもん。

 

でも「さくら」は違った。「さくら」では我々男子の輝く瞬間があったんです。少なくとも僕の周りの5人は……

 

主旋律 歌っちゃう?

森山直太朗の「さくら」は前述した通り、もともと合唱曲ではないので、主旋律と副旋律のパート分けがはっきりしていませんでした。今となっては誰がどういう風にパートを分けたのか知る由もありませんが女子(ソプラノ、アルト)が主旋律として一般的な「さくら」のを歌い、男子(テノール、バス)が副旋律として低い音程を歌う事になっていました。

そして僕はテノールでした。

 

テノール(男子)はアルト(女子)に近く、頑張ればアルトぐらいの高さの声も出せるんですよね、なので同じテノールの友達と

「俺らアルトいけるんじゃね?」

「ていうか俺『さくら』原曲キーで歌えるし」

「女子よりも俺らの方が声もデカイし、森山直太朗に近いだろ」

みたいな何気ない会話をしていました。(合唱に森山直太朗っぽさとかあんまり関係ないけど)

 

そして本番の卒業式間近の練習で、じゃあ本番通りに並んで(パートごとに並ぶ)最初から通しでやりましょう。となった時に、何人かで共謀して「こっそりアルトに混ざっちゃおうぜ」と企てたわけです。

 

まぁバレましたよね。一瞬でバレました。

「男子、何人か女子のところで歌ってたわよね?」って音楽の先生にツッコまれましたよ。だって女子の中に男の声入ってんだもん、声変わりしたヤツが……

 

でもこの時の音楽の先生がとてもノリがいい人で

「男子の中で、何人かアルトになりたい人いる?」

って聞いてくれたんですよ。「えっ!?」でした。「俺たちでも主旋律になれるの!?」です。

 

そして、こっそりアルトに混ざろうとしていた僕含む5人は、サビのところだけアルトの主旋律をやってもいいということになったのです! やったー!!

先生が「君らは特別パートだから他の邪魔にならないように固まりなさい」ということで、僕ら5人を十字の並びに固めました。僕はその真ん中でした。

 

もう僕らはウキウキです。

「おい! 堂々と普通のサビを歌えるぞ」

「俺らは特別パート! “選ばれしテノール”!」

「俺、絶対に音外さない! お前ら音程分かんなくなったら俺に合わせろよな!」

「絶対女子には負けない! 俺ら5人で女子超えよう!」

「いや実際イケる! 俺らで『さくら』持っていこう!」

みたいな感じです。浮かれまくりかっ!

 

卒業式 アクシデント

そして卒業式本番、卒業式らしいイベントをひと通り終えたあと合唱タイムに入ります。

「いよいよだぞ……」

僕はちょっと緊張していました。

いざ、体育館のステージに並びます。並びは我々特別パートの十字フォーメーションを含んだ陣形。このまま「さくら」までノンストップです。

定番曲を歌っていき、そして「さくら」へ……

 

しかし、この時、異変が。

あれ? 前のS君、なんか体が小刻みに震えてね?

 

 

えっ、S君泣いてない? ……

 

 

えっS君まさか……

 

 

さっき歌った「仰げば尊し」で感極まっちゃったの?

 

なんとテノール十字軍の一角であるS君が後ろからも分かるほどグズグズに泣いていたのです。

しかもそれだけではありません。僕の両脇からも鼻をすする激しい音が……

 

T君とN君、お前らもか……!?

 

なんと僕の両脇にいるT君とN君も「さくら」を歌い始める前から泣いているではありませんか!

えぇ〜そんなに!? 「仰げば尊し」ってそんなに胸に来る歌だったの? 恐るべし「仰げば尊し」。

 

こんな状態で「さくら」を歌い上げることができるのでしょうか……無情にも伴奏が始まってしまいます。

 

 

僕らは きっと待ってる 君とまた会える 日々を

T君「んボォ〜くぅらハァ〜」

ダメだーーーッ!!!

ダメだ!! 歌えてねぇ! これ無理だ! ヤバイ!!

 

 

歌いながらめちゃくちゃ動揺する僕。しかも更なる事実にこの時気付きます。

 

 

F君(後ろ)「さっさく、さくらぁ〜並っ並木の……」

後ろもめっちゃ泣いてるーーーッ!!!

 

真後ろだったので歌い始めるまで気付かなかったのですが、後ろのF君も嗚咽混じりになっていました。テノール十字軍は壊滅して僕1人になっていたのです。

 

というかなんで俺だけ泣いてないんだ? もしかして薄情な人間なのかな……?

 

などとこの時は思ってしまい落ち込んだ記憶があるのですが、いま思えば緊張していたんだと思います。

 

とはいえヤバイです。サビが近付いて来ます。

 

どんなに苦しい時も 君は笑っているから

 

苦しい。確かに苦しい。だが、あの日僕らで「さくら」の主旋律を歌い上げると決めた誓い。それを容認してくれた先生。テノールではなくバスであるがゆえにテノール十字軍に入れなかった友達の気持ち。全てを背負ってここに立っているのです。

 

霞ゆく 景色の 中に

 

たとえ1人でも、自分1人でも、歌い上げなければならない。主旋律を、男子が。

 

あの日の 唄が 聴こえる

 

 

僕「さくら! さくら! いざ舞い上がれ!(あっっ!! 歌詞間違えた!!!)」

 

 

舞い上がって歌詞を間違えました。デカイ声で

 

その後は、まぁ、もう、ね……恥ずかしさでいっぱいいっぱいでしたよ……最後まで泣きませんでした。

 

あの時のテノールだった他の4人、いまどこで何をしてるんだろうか? 卒業してしまうと、どうしても疎遠になってしまいますよね。

もしかしたら卒業式のこと覚えてないかな? 覚えてるといいな……

 

 

さらば友よまたこの場所で会おう

さくら舞い散る道の上で

 


森山直太朗 - さくら(独唱)

会社サボりました

 

昨日寝たのは何時だったか、だいたい1時30分くらいだった気がする。いつもより30分程度早い就寝時間だ。寝る前に「シメジシミュレーション」という少女終末旅行のつくみず先生のマンガを読んでいた。作中では夢の中の話が多く、「夢は見る個人のものだ」というセリフで「う〜ん、確かにそうだ」となっていた。今日はなんだかいい夢を見る気がする。そう思えたのがいつもより30分早く寝たひとつの要因かもしれない。

 

電話がかかってくる。

現在時刻、9時7分。弊社の始業時刻、9時ちょうど。圧倒的寝坊。

「どうしましたか?」上司の声、半笑い。

「あっ、すみませんちょっと……調子が悪くて……10時に出社します」

「無理せず来てくださいね」

 

なぜかスマホの音量がいつもよりかなり小さくなっていた。おそらく原因はコレだと思う。くだらない凡ミスだ。

 

実は先週も寝坊していて、その時の理由もスマホの音量だった。同じミスを何度も繰り返してしまう、日常生活だけではなく業務でもだいたいそんな感じだ。たぶん治らないんだと思う。

 

10時出社に間に合うか間に合わないかのギリギリで準備が終わりスーツを着た。なんとかなりそうな安心感が出たらちょっと疲れたので座った。そしてその時、異変が起きる。

 

立ち上がれない。一切立ち上がれない……

 

準備万端であとは会社に行くだけなのに、座っているこの場所から全く動けない、トイレに行く気も起きない、さっき用を足したばっかりだからだけれども……あのドアを開けて、急いで会社に行って、「すみません」って謝らないと行けないのに、立ち上がれない。

会社に行きたくない。

 

本当に会社に行きたくない。会社に行きたくなさ過ぎて感情が制御できない。ただの寝坊ということはバレてるし、どう考えても自分に非がある遅刻なのに会社に行きたくないという感情か強過ぎて自分は悪くないのでは? という気分になってきた、なんだかイライラする。

 

立ち上がれず、ドアを見つめたまま数分。

そうだ、走れば10時に間に合う時間までに気持ちを落ち着けよう。と考える。

 

たぶんコレがいけなかった。あまりにも大きな会社に行きたくないという感情を片付けるのに、自分の苦手な朝の時間帯と与えられた数分程度の時間では全く足りず、あっという間に「走れば10時に間に合う時間」が過ぎた。

 

あっもうダメだ

いや、タクシー使えばなんとか

タクシーが捕まらないかもしれない

10時に間に合わなくてもいいんじゃないか?

10時に間に合わないとしたら何時に間に合うの? 何時に立ち上がれるの?

まず、10時に間に合いませんって言わなきゃいけない

怒られそうだ……

10時には間に合わなかったけど、急いできましたって感じが出る時間になんとか着けば、間に合いませんって言わなくてもいいのでは?

それは最悪でも10時20分くらいだろうか

でも結局怒られるんだろうな……

怒られるから会社に行きたくないけど会社に行かないと怒られる

タクシーしかない

でもタクシーが捕まらないかもしれない

 

そんなことを考えていたら10時4分になった。

 

あっ終わった

無理だ

まず立てない、まず立てない

なんで立てないんだろう

ゴミカスうんこウジムシ責任転嫁クソバカ無意味社会不適合

どうしよう

電話しなきゃ

すみません遅れますって電話しなきゃ

何時にしよう、10時半?

10時半は無理だろ、絶対無理だ

11時? 11時も無理な気がする

なんで? なんで無理なの?

9時に起きて10時に電話して11時に出社するのがなんで無理なの? って追及されたらなんて答えればいいの?

なにかうまい理由を考えなきゃいけない

今ごろ会社の人は、あいつまだ来ないの? みたいなこと考えてるんだろうな

あいつまだ来ないの? なにかあったのかな? もしかしてまだ寝てるのかな? それとも最悪10時20分には来るのかな? もう一回電話したほうがいいかな?

そうだ、早くしないと電話がかかってくる

電話がかかってきたらなんて答えればいいの?

 

10時15分になった。

 

無理だもう無理だもう分からない

電話がかかってくる

電話がかかってくるぞ早くしろよ

電話がかかってくる前にこっちから電話しないといけない

調子悪いって言おうそして半休にしてもらおう

……午前休と半休ってどう違うんだろうか? なんとなく午前休だと12時に出社しないといけない気がする。やっぱり半休にしてもらおう

申し訳ございません。体調を崩したみたいなので可能なら半休をいただいて13時に出社したいのですが……

これでいこう

電話だ、電話をかけろ

早く電話しないと電話がかかってくる

申し訳ございません。体調を崩したみたいなので可能なら半休をいただいて13時に出社したいのですが

大丈夫だろうか……

13時に出社できなかったらどうしよう

それは後で考えろ、とりあえず電話がかかってくるんだぞ

電話がかかってくる前に電話しないといけない

申し訳ございません。体調を崩したみたいなので可能なら半休をいただいて13時に出社したいのですが

通話ボタンを押せ、通話ボタンを押せ

今にも電話がかかってくる。もう10時17分だ

電話がかかってくる急げ

押せ

電話がかかってくる

 

押した。

 

「あっ、すみません、あの……ちょっと調子が出なくて……半休にできたら半休がいいのですが……」

「無理しなくていいよ。半休じゃなくて休みにしたら?」

「あっ、じゃあ……休みでお願いします……」

「なにかあった?」

「あっ、ちょっと最近、色々厳しくて……追い込まれ気味です、あはは」

「いま流行ってるコロナウイルスとかじゃないんだね? 分かった」

「あっ、でももしかしたら……分かんないです。ちょっと測ってみます」

「いやいや大丈夫。仕事だって完璧にこなさなくてもいいからね、今日は休んだら?」

「あっはい、すみません。今日は休みます……」

 

電話をしながらいつの間にか立ち上がって、体温計を取りに行っていた。あんなに立ち上がれなかったのに。

 

電話を切った後、スマホを少し遠くに投げた。投げたといっても壊れるとまずいので、積まれた衣類の上に落ちるように優しく放っただけだ。とりあえず今はあまり画面を見たくない。

 

手から体温計が落ちて床で音を立てる。まだ体温を測る前だったが、どうせ熱などないのだろうし、もうどうでもいい。

 

あぁ、もしかして今日は会社に行かなくていい……?

 

安堵、明日以降の不安、自分への失望、謎の達成感、色々とごちゃ混ぜになった後、いきなり足の力が抜けて膝から崩れ落ちた。

「膝から崩れ落ちる」という言葉通りの崩れ落ちっぷりが自分でちょっと面白くなり、今日は会社に行かなくていいからこのまま床と同化しようと思ってスーツを着たまま倒れこみ、そのまま10分くらい泣いた。

 

今日はその後頑張って着替えてラーメンとかマックとか食べに行った。それでおしまい。

 

 

明日からどうしよう?

通帳、マスク、滲んだインク。オチなし

通帳のページがいっぱいいっぱいになったので受付に行った。ベーッと出る紙の番号札を取った。

ご用件は何ですか? と聞いてきたおばちゃん銀行員に通帳のページが……と伝えるとお待ち下さいと座らされた。おばちゃんはマスクをしていた。僕はしていなかった。

なんとなく席を立って、置いてあるアルコール消毒で手を洗ってみたけど、何もかも遅いんだろうなとも思える。だからこれはなんとなくでしかない。

アルコール消毒した後に番号札を握ったらインクが滲んで手が汚れた。でも僕は気にしなかった。

若い女性の銀行員に滲んだ番号を呼ばれた。ページがいっぱいの通帳を渡して、新しい通帳のデザインを選んで下さいと言われたので、同じデザインを選んだ。

銀行員は新しい通帳に僕の名前を書いた。字がうまかった。ボールペンのインクが乾く前に銀行員が指で触ってしまい、僕の下の名前が少し滲んだ。

銀行員は僕にすみませんすみませんと謝った。でも僕は気にしなかった。

銀行員はマスクをしていた。僕はしていなかった。

帰る時にもう一回アルコール消毒で手を洗ってみた。番号札のインクは僕の手の中で薄く伸びて、よく分からなくなった。

帰り道、謝っていた銀行員を思い出して、気にする人がいるかもしれないから気にするというのは窮屈だなと考えていた。そういえば、あの銀行員はインクの汚れをどうしたのだろうか?

実践(してない) 転職臭わせメソッド7選

こんばんは、労働能力に限界を感じる魚の精巣です。

 

最近いろいろと会社でうまく行かなくて落ち込んでおります。自分の無能っぷりに嫌気が差す毎日ですが、お金が貰えるので会社には行っております。

「この仕事向いてないよ?」とか「日本語教育からやり直したら?」とかキツイ言葉を受ける機会の増加、客観的に見た自分の要領の悪さや技術の無さによる自己評価の低さ、そしてそれら重く受け止め過ぎたのか、自己嫌悪になって何事にも前向きに取り組めなくなってしまい、業務中はひたすら思考停止、休日は自己研磨に励むでもなく酒飲んでツイッターして寝るだけ、そんな自分をまた自己嫌悪……とバカみたいな悪循環に陥っています。

 

なにをどう頑張ったらいいのか分からない。日本語の勉強? 資格の勉強? それともメンタルを鍛える? 仕事術みたいなものが欠けてるのかも? ビジネス書とか自己啓発書とか読んだ方がいいんだろうか……。そもそも今の仕事や職場があまり好きではない。だったら転職? 転職という道は考えてもいいのかもしれないけれど、今のままの無能な自分ではどこに行っても変わらないだろうし、他の転職した先輩たちを見ると今の会社とのイザコザが待っているのは必至なので正直怖い……。

 

そもそも自分は何をしたいんだろう? はっきり言って働きたくない。働かないで済むならそれに越したことはない。別に金を貯めてやりたい事も無いし(最近Kindleが欲しいけど)、社会的地位への憧れも無いし、老後は心配だけどそれは働いている今も心配なので、たぶん老後の不安は死ぬまで消えないものなんだろうなと思う。

思うに自分はただ褒められたいだけなのだ。人として高みを目指したくもないし他者を蹴落として前に進むなんてまっぴらごめんだ、そんなことをしたら恨まれるじゃないか。ただ現状維持で、いつも通りの仕事をこなして、「いつもありがとう」って褒められればそれで満足なのだ。褒められたい。レベルの低いことで褒められたい。怒られたくない。チヤホヤしてほしい。

 

新人の頃はよかった。何をしてもよくできたと褒められたし何を覚えても褒められた。今では管理業務のようなことまでやらされて出来なければ怒られる。質と量とスピードの改善を求められる。全社的な改善案を求められる(それはあなた達が今までやってこなかったことじゃないか)。基本的なことが出来ていないと「これは新人にお前が教える内容でしょ?」と新人の隣で叱責される。まぁそれはできてない自分もかなり悪いけど、先輩の威厳みたいなものが保てなくなるのでやめて欲しい……。

 

前置きが1000字くらいになってしまったが、要するにどうしたいかというと、新人の頃のようにチヤホヤしてほしいのである。基本的なことをとりあえずこなすだけで「頑張ってんね!」とか言われたい。些細なことで怒られたくない。もっとみんなから気にかけてもらいたい。

自分で書いておいてなんだが、なんというレベルの低い考えだ……恐るべき向上心の無さ、こんな奴が社会でうまくやっていける訳がないじゃないか。

 

新人のように気にかけてもらって、怒られる機会を減らし、可能なら褒められる機会を増やすにはどうしたらいいか……辞めていく人たちを見て気付いたことがある。辞めていく、あるいは辞めていきそうな人に対して会社の人たちは引き止めたい一心で何気ない声かけや仕事に対するプラスのフィードバックの機会を不自然なくらい増やすのである。「調子はどう?」「いつも感謝してるんですよ」「何かあったら聞きますからね」とか言い始める。……あっ! これだ! 転職を臭わせよう!!

 

いま流行り(?)の臭わせというやつである。転職活動をしていることを臭わせることで、やばい! あいつウチを辞めようとしている!? と思わせてもっと自分を優しく扱うように仕向けるのだ。これを総称して「転職臭わせメソッド」と呼ぶことにする。

 

この転職臭わせメソッドにはいくつかのポイントがある。

・実際に転職活動するわけじゃない

・嘘を付かないようにする(「転職します」と言う等)

・「転職するの?」と聞かれた場合にはぐらかす逃げ道を用意する

転職しねぇのかよ! と思ったかもしれないが、実際転職しても無意味なのは前述の通りである。それに実際に転職活動を行なってしまうと「転職活動してるの?」と言われた時に「いやいや、してないですよ」とはぐらかすと嘘になってしまう。嘘は良くない。

 

実際にやっていない転職活動をやっているように見せかけるのは日本社会では造作もない事である。何故なら日本社会は“察し”と“建前”の文化だからだ。

それでは実際のメソッドについて紹介していこう。

 

あっ、それと最初に断っておくが、ここに載せるメソッドは全て僕の妄想から生み出された虚構の産物なので、もちろん自分で実践していないし、実際に効果があるとは限らないし、万が一試してみるときは自己責任でやってほしい、結果に責任を持てないので「お前のせいだこの嘘っぱちめ!」と言われても困ってしまう。このブログの内容は自分の無能に狂った労働者のヤバイ妄想ノートだと思って楽しんでもらいたい。

 

メソッド1 転職のアプリをスマホのよく使う欄に置く

超有名どころであれば何でもいいので転職のアプリをインストールしてアイコンをスマホのよく使う欄(僕だったらツイッターを置いているところ)に設置する。これだけ。そして先輩や上司がふとした拍子に自分のスマホの画面を見てしまう機会をひたすら待つ。

これはつまりどういう事かというと、ふとした拍子に見てしまった他人のスマホに転職アプリが入ってたら、あっこの人転職するのかな……と“察し”てしまう心理を利用するわけだ。アプリをインストールしてあるだけなのに。

 

他人のスマホを覗き見る行為はマナー違反なので、チラッと見えた他人のスマホを見て「なんで転職のアプリ入れてるの?」などと聞いてくる人は、よほど仲のいい人か無神経な人である。というわけで、転職アプリがインストールされた(しかもめちゃくちゃ使うところに置いてある)スマホの画面を見てしまった先輩や上司は非常にヤキモキして少し優しくなること請け合いである。

このメソッドのコツは、あくまで偶然見られるまで待つ事である。自分から見せてはいけない。とても悠長に待つしかない、そういう方法なので。

 

なんだそりゃ……ってガッカリした方へ、こういうレベルの話があと6つあります。

 

メソッド2 PCの予測変換登録に「て」→「転職」を登録しておく

取引先にメールを打つ時「いまから俺が言うことをそのまま打ってメールしろ」と言われることがあるかと思う。じゃあ自分で打ってメールしろよと思ったりするが、こういう状況を逆手にとって転職臭わせメソッドを喰らわせてやろう。

PCの予測変換登録に「て」と打つと「転職」が1発で出てくるように登録しておくのだ。

 

するとどうなるか「いいか、俺の言う通りに打てよ。この度の、提案……提案では」の提案の「て」の変換で1発目に「転職」が出てくるのだ。焦るでしょ? こいつ、もしかして転職活動のために会社のPCでも転職について調べてるのか……? と“察し”てもらったら勝ちである。

予測変換で出てきただけの文字に対して「転職って出てきたけど、転職活動してるの?」と聞いてくる人はまずいないと思うが、聞かれたとしても「さぁ? なんか出てきましたね」とか適当にはぐらかせば済む話である。だって転職活動してないんだもん。

それでも言われた方は“建前”でそう言っているに違いないと思うわけだ。そしてヤキモキし、少し優しくなるのである。

 

メソッド3 新しいスーツを買う

新しいスーツを買おう。なるべくピッカピカの社会人1年生に見えるようなフォーマルなやつが良い。そしてそれを着て出社するのだ。

「えっあいつ急に気合い入ったスーツ着てきた。なんで?」と先輩や上司に思わせたら勝ちである。あとは向こうが勝手に理由をこじ付けてくれるだろう。

 

急に新しいスーツにしてきた理由は?

スーツが古くなった? 自分へのご褒美? 気分転換?

気分転換? なんのために? 勤務中のテンションは別にいつも通りだぞ……

ひょっとして、転換するのは気分じゃなくて……職?

コイツ、転職活動の面接のために、新しいスーツを買ったのか!?

 

などと、勝手に色々“察し”て自分たちに都合の悪いケースを想定してしまうはずだ。何故なら、できるビジネスマンというものは常に状況を読み取って自分に都合が悪いことへの対処を事前に行う生き物だからだ。

そしてできる先輩や上司は「コイツ、もしかして転職しようとしているのでは?」とヤキモキし始め、少し優しくなるのである。

 

もっともこのメソッドは普段から服装をビシッと決めている方には効果が薄いかもしれない。そんな方でも次のメソッドまで試せば効果アリだ。

 

メソッド4 新しいスーツを買って定時退社する

「完全にこの後面接に行くやん」と思わせる。

「完全にコイツ別の会社の面接のために新しいスーツ着てきたやん。そして定時に帰って面接受けに行くやん」と思わせる。

 

そして家に帰ってのんびりしよう。

 

「定時上がりだったけど、なんか用事あったの?」などと不躾な質問をされたら「いえ、そのまま家に帰りました」と返そう。

 

「嘘やん! 絶対嘘やん! どうせ建前やん!」

と相手は思うはずだ。何故ならできるビジネスマンというものはピッカピカの新しいスーツを着た日に定時で直帰する事など無いからである。必ずやる気を見せて残業するか、あるいはどこかに飲みに行ったり、人と会ったりするのが当たり前だからである。

 

それなのに「家に帰りました」なんてはっきり言われてしまうと、やっぱり会社の人には隠したい用事に違いない! と勝手に“察し”てしまうのだ。もうヤキモキしてたまらないので少し優しくなるのである。

 

しかしこの方法もいつも定時に帰る人には効果が薄いかもしれない。そんな方のために次のメソッドを用意してあるので心配なさらず。

 

メソッド5 超なんでもない平日に有給を取る

有給を取ろう。火曜日とか木曜日みたいな超なんでもない平日に取ろう。

もうお分かりだろうが、「ピッカピカの新しいスーツを着て定時退社する上に連休にも何にもならない日に有給を取る人間が転職活動をしていないわけがない」と先輩や上司は考えてしまうのである。これがこの社畜大国日本で生き抜いてきたビジネスマンの悲しい性なのである。

 

有給取得の理由はもちろん「私用のため」としよう。

 

完全に”建前”としか思われない。面と向かって「転職活動のためです」と報告する人間などこの世に存在しないとビジネスマンは思い込んでいるからだ。

だがもちろん、これは嘘ではない。なぜなら、当たり前だが、有給は労働者に与えられた権利であり、その取得理由について詳細な報告をする義務もないからだ。そして私用とは休んだり、遊びに行ったり、転職活動したり、寝たり、いろいろな理由に包括される内容なのでこれは嘘ではないのである。

 

そして先輩や上司は勝手にどんどん優しくなる。有給を取った後の日に、昨日休んだからうんぬんかんぬん等と小言を言われることもなくなるのだ。

 

メソッド6 転職サイトのクリアファイルを会社で使う

有名な転職サービスのクリアファイルとかだとメルカリで売ってあったりする。そういうやつを頑張って手に入れる。

これを会社に持っていって、あくまで自分用としてコッソリ使う。これ見よがしに使用しないのがコツである。

 

これはメソッド1のように誰かが気付くまで悠長に待つタイプのメソッドだが、クリアファイルという物理的なものである以上、発見される確率が大きくなるだろう。

 

これはかなり決定的な転職活動の証拠と思われる事だろう。なんせグッズである。私たちは猫のグッズを持っている人を猫好きだと思い込み、アニメグッズを持っている人をアニメオタクだと思い込み、セーラー服を着ている女優をJKだと思い込む。

しかしそれは対外的な表現ではありつつも本質であるとは限らないのだ。

 

転職サービスのクリアファイルも同じだ。先輩や上司はそれを見た瞬間、あなたが転職活動をしていると“察し”ざるを得ない。

 

「転職するの?」って聞いてくるだろう。そしたら「ただ使ってるだけですよ」と返してほしい。

 

でもそれは“建前”としか受け止められないのだ。ヤキモキ……あぁ、ヤキモキヤキモキ。もうここまで来るとヤキモキなんて通り越して疑心暗鬼である。優しくなれ……優しくなるのだ。

 

メソッド7 業務に全く関係のない資格の教本をデスクに入れておく

業務に全く関係のない資格の教本、たとえば僕ならばIT業界に勤めているのでファイナンシャルプランナー2級とかの教本をデスクの中に入れておく。

これもメソッド1・6と同様にデスクの中に入っている教本に気付かれるまで悠長に待つタイプだが、メソッド1よりも生活に支障が出ず(アプリ入れてたらちょっと邪魔なので)、メソッド6よりも決定的な証拠と思われない(転職の”て”の字も無いので)。

 

このメソッドのコツは、失敗しない転職の方法! のような”いかにも”な感じの本を入れておかないということである。そんな本を職場のデスクに入れておくのは不自然だ、しかしこれがただの資格の教本ならばどうだろう? 不自然さは消え、勤勉さが残る。

もしもこれが今の業務内容に則した資格の教本ならば、チラ見した先輩や上司は「おっ、資格の勉強頑張ってんな」と思うだろう。しかし、入れておくのは業務には全く関係の無いものである。”察し”が入る。

 

本当に転職をする人間は「転職しようと思っています」というそぶりを見せない。「すでに始めているが?」という空気がにじみ出るのである。この場合は「すでにこの業界など見限り、別の職種のために勉強してるが?」という空気がにじみ出る。

 

 

よって先輩や上司は「こいつ、今と全く違う業種に転職するため勉強してやがる……!?」と思い込んでしまう。

資格の教本を見ただけでヤキモキするのだ。愚かである。俺に優しくしろ。 

 

 

以上が転職臭わせメソッドです。最近は仕事しながらこんなことばっか考えています。どうでしたか? なるほどなぁ……ってなりましたか? 全く保障はできないけれどもおそらくこの方法で先輩や上司が少し優しくなってくれるはずです。僕が逆の立場だったらビビって優しくするので。

もちろん一つも実践していないので、やってみたら教えてください。あなたが職場で狂人と思われないことを祈っています。

 

明日も仕事ですよ、いま夜中の3時ですよ、何やってんですかね……。

 

以上。妄想でした。