新しい靴を買った。スーツ用の靴だ（あえて革靴とは書かない）。
今までの靴は2年くらい履いていてまだ履けないこともないが、かかとの部分がバキバキに割れてしまい、僕のアキレス腱に位置する部分の皮膚を引っ掻いており、痛かった。
バキバキのかかと
そんな風に靴から攻撃を受けていたので、僕がユニクロで買い揃えた靴下は全て破けてしまった。それを後輩に見られて
「〇〇さん、靴を履くとき靴べらを使ってないでしょ？ だから靴のかかとが割れてるでしょ？」
と全てを見通されてしまったので本当にビックリした。お前はシャーロックホームズか！？
しかしどうやら、靴べらを使わずにかかとを踏んで靴を履くと、かかとの部分が割れて靴下を破くというのは靴のジャンル内での一般常識らしい。だから靴べらという道具があるのか！ 今まで靴べらというものは靴を気持ち良く履くための趣向品のような道具だと思っていた。
というわけで、かかとが崩壊してしまった靴に代わって新しい靴を買った。PayPayモールのセールで買った。靴が届いてビックリしたのだが、かかと崩壊靴と全く同じ「texcy luxe（テクシーリュクス）」というメーカーの靴を買っていた。たぶん通販サイトとかで良くセールされているメーカーなのだろう。ちなみにセール価格で3,095円（送料込）だった。
ちなみにちなみに、2年前に買ったものは5,200円（送料込）だった。
新しいスーツ用の靴を買ったはいいものの、新品の靴（特にスーツ用の靴）は足に馴染むまでめちゃくちゃ痛い。
右足の親指にマメが潰れて皮膚が硬くなった部分があるのだが、新しく買った靴を1回履いて出社しただけでその硬い皮が盛り上がって新しいマメができてしまった。強くなったと思ったら更に強いヤツが現れてまた強くなる展開みたいだ。
左足もやられた。出勤途中はなんともなかったのに、帰り道では左足の靴だけがなぜか小さくなったみたいで甲をやたら圧迫されて骨が痛くなった。何故帰り道だけ痛くなるのだ？ 仕事中に足がむくんで大きくなったのか？
両足共通で痛い部分もある。足首だ。靴のベロの部分が足首の前面に当たって痛い。靴のベロは履き慣れれば存在感ゼロになるが、新品の硬い状態では前へ踏み出すたびに足首へ猛烈なチョップをかましてくる。僕の両足の逆アキレス腱（名前分かんない）と靴のベロとのデスマッチが起きている。痛い。
こういう痛みは新品の靴を買えば当然誰でも経験するものではあるが、そもそもIT企業に勤務している僕はちゃんとしたスーツ用の靴を履く必要があるのか？ この痛みは経験する必要のないものだったのでは？ と思う部分もある。
そもそもそもそも、スーツを着る必要もないのでは？ 客とのテレビ会議の時はスーツを着る必要があるのは分からないでもない（それでも最近の企業は会議も私服で出たりするところあるけどな！）。しかし、テレビ会議の無い日やリモートワークの時までスーツの着用義務があるのはナンセンスなのでは？ いやまぁ、スーツを着たせいで自分に何かの害があったとかではなく、単に面倒臭いし、スーツ関連のものの出費が嫌だからこんなにピーピー言っているだけなのだが……。
話を靴に戻そう。
とりあえず今は足の痛みに耐えながら出社することにするが、僕が疑問に思うのは、もしもこの靴が3,000円のコスパ重視の靴ではなく、何万円の（しまった、相場が分からない）本革の高級靴であれば、最初から僕の足に熟年夫婦のように寄り添いフィットして、こういう痛みに耐える必要もないのだろうかということだ。
しかしおそらく僕は高級革靴を買ったとしても、かかとがバキバキになって2年くらいで買い替えることになるような気がする。靴を履く時に靴べらを毎日使うという丁寧さが無いのだ。いちいち面倒臭い。靴べらを使わないと履けない靴ではなく、靴べらを使わなくても長持ちする靴を選ぶ。僕はそういうタイプだ。
あと、この文章を書きながら革靴って「革」を2回も使ってて書くのが面倒だから「革化（かわぐつ）」でよくね？ と思った。そういうところがあるから靴のかかとがバキバキになるんだと思う。
以上、感想でした。
