魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

泥酔タクシー

泥酔した。

どうやって止めたのかも分からないタクシーに転がり込んで行き先を伝える。

「お客さん、ホントにそこ行くの?」

車の振動を感じる。何か話しかけられる。

「お客さん、ねぇ、お客さん……最近髪の長い女がね、ルームミラーに映るんですよ、このタクシー」

「う〜〜ん○%×$☆♭#▲!※」何を言われたのかもよく理解できないし、うまく言葉にもならない。

「その女が見える位置、ちょうどアンタのところだよお客さん……お客さん、実は私ね、その女をアンタが言ったところまで、この前乗せていったよ? ホントに行くの? お客さん?」

「うぅ……あqwせdrftgyふじこlp;@:」そのまま意識を失うように眠ってしまった。

「お客さん……着いたよ、お客さん」

「ふぇっ? あぁ、ありがとうございます」ドアが開けれらたその先は闇深い森の中だった。そのただならぬ雰囲気と木々の隙間を吹き抜けてくる異様な冷たさの風が背筋を凍らせる。風に揺れる闇の中のさらに暗い木の影に一瞬髪の長い女の姿が見えた気がした「降りません! 出してください! すぐ出して!」一息置いて、いやに冷静な運転手が言う。

「お客さん、ホントに乗るの?」