魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

なんとなく承認欲求が満たされた夢の話

いつもの駅でテロがあったらしく改札が使えなくなっていた。

人の流れに導かれるままに地下の古い改札口に行く。ここは非常時にしか使われない化石のようなプラットフォームだということを僕は知っている。

チケット売り場のような改札口で陽気なおじさん駅員が手書きの切符を渡してきた。昔の切符はこんなだったらしい。

「あとこの丸を塗りつぶしてね!」

と言われたので僕は切符に書かれた10円玉くらいの大きさの丸をシャープペンシルで塗りつぶしていくがペン先が細いのでなかなか塗り終わらない。

 

僕が丸を塗りつぶしている間に駅員が切符の説明をする。

切符は、1枚買ってもまとめて買っても同じ値段らしい。みんなまとめて買うらしい。

僕はなぜそう思ったのか説明できないのだけれど、切符は1枚で十分なような気がしたので、1枚でいいですというようなことを言ってしまい、駅員は少し残念そうにしていた。たぶん塗りつぶすのに必死で余計なことを考えたくなかったのだろうと思う。

 

やがて僕はシャープペンシルを少し横に寝せて腕を震わせるようにして高速で丸を塗りつぶすテクニックを習得した。すると自然にペン先がススキの穂先のように柔らかく割れ始め、より効率良く塗り潰せるように変化した。

僕は丸を塗りつぶし終え、その切符を持ってドラミちゃんのタイムマシンを何十倍も大きくしたような電車に乗った。

 

ドラミちゃんのタイムマシンのような電車の中はなぜか女の人ばかりで、気まずくなった僕はいろんなところをウロウロしたが、最終的にテラス席があったのでそこに落ち着いた。

電車はすぐにいつもの駅に到着した。その駅は背の高い枯れ草しか周りにない無人駅なのだが、いつもの駅なのだ。

いつもの駅の周辺ではたくさんの人が切符を塗りつぶしており、みんな地面にひざまづいていた。

その中に中学の先生と、その先生によく怒られていたK君がいて、K君が先生に声をかけられながら切符を塗りつぶしていたので、僕は自分が使っていたペン先の広がったシャープペンシルを貸してあげると

「これはすごい! これは早く塗れる!」

とK君に絶賛された。

「これはすごいね! これはよくできている」

先生もそのシャープペンシルを絶賛するので、僕はとてもいい気分になって承認欲求が満たされていくのを感じて「もしかしたら夢なんじゃないか」と思ったところで目が覚めた。

 

という夢を見たんだ。

f:id:shirako_dayo:20211021010355p:image