魚の感想

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スター・ウォーズ/エピソード9でなぜ号泣したのか?

こんばんは、スター・ウォーズファントム・メナスのセブルバのポッドの音が好きな魚の精巣です。

 

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けが公開されていますね。

僕も見に行きましたよ……正直、怖かったけど……。

 

 

結果から言うと号泣しました。ええ……泣きましたとも……。

 

チューバッカとミレニアム・ファルコンで泣きました。

 

チューバッカでウルウル来ちゃって「あれ? なんかコレ……やばい?」って思ってたら、ミレニアム・ファルコンで「ウグッフ!! ヴヴヴヴヴヴヴ……!」って上映中に泣いてました。

 

なんか今までの色んな感情が、感情が揺さぶられてなんかもうよく分からなくなってしまった……。

 

順を追って説明させてほしい。というか僕の気持ちの整理のためにも感想書きます。

 

ネタバレ無しのはずだけど、もしかしたら未視聴の人は読まない方がいいかもしれないので、すみませんがそこは自己責任でお願いします。

 

見に行く前は楽しみよりも不安の方が勝ってた

 

ファンを名乗るのはおこがましいんですが、一応スター・ウォーズ好きなんですよ。

新三部作がリアルタイムだった世代ですが、旧三部作ももちろん見てるし、劇場公開のスピンオフ(ローグ・ワンとハン・ソロ)も見てます。

定期的にスター・ウォーズが見たくなったら、エピソード1~6のBlu-rayセットを買ってあるので、それを見たりしてます。

 

でもクローン・ウォーズとかは見てないし、グッズとかも持ってないしゲームもやってないですね、そんな感じです。

 

そんな僕はエピソード7を見て「ひゃ~ミレニアム・ファルコン、やっぱりいいねぇ~!」とか言ってました。

 

ミレニアム・ファルコン、いいよね……あのフォルムとごちゃごちゃした配管のディティールがよくある宇宙船のツルっとしたイメージと全然違う。

毎回ボロボロに壊れて色んな人からポンコツ扱いされてるけど、でもめちゃくちゃ速いっていう……

 

あの横に伸びてる図体でアステロイドとか狭い通路をくぐりぬける戦法が得意なんですよ、だいたい後からやってくるタイ・ファイターが壁に当たって爆発するわけ。で、そんなテクニカルな操縦を求められる機体のくせにコックピット部分が

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なんですよ、ヤバくないですか? そんな端っこに運転席あったら縦列駐車とか絶対できないでしょ、ヤバいよミレニアム・ファルコン。

あと銃座が大昔のゲーセンにあるシューティングの筐体みたいに無駄にグワングワン動くところとかも好きだ……ミレニアム・ファルコン……。

 

そんな感じで、エピソード7は新しいキャラと以前のスター・ウォーズを繋ぐ部分、そこから今までのスター・ウォーズから変わっていくんだろうなという部分があって、導入的作品になっていたと思います。

 

個人的には「ミレニアム・ファルコンいいねぇ~」と「このカイロ・レンとかいうやつ、やらかしてくれたな」という感想でした。

 

エピソード7でこうなったから、今後どうなっていくのか。

エピソード8が勝負どころだな。

 

とか思っていたら、ちょっとここら辺からネット上のスター・ウォーズ界隈が変な空気になってきて、「ディ〇ニーだから違う」とか「スピンオフ作りすぎ」とかちょっと大丈夫か? って意見が出てきたんですよね。

そんでエピソード8が……うん……まぁ、スター・ウォーズではなかったんだよなぁ……

 

 

 

 

産みの苦しみっていうやつでしょうか。新しいものを作ろうとして、待っているファンの人たちの期待とズレたものが出てきたってことなのか、僕も見て違和感というか「あっ、やっちゃってない……?」ってなったんですよね(全く言語化できていない)

 

 その後公開されたハン・ソロも、個人的にはミレニアム・ファルコンの新しい姿が見れて満足したのですが、これもネット上ではあまり評判が良くなく、評価されなくて残念だったな……という気持ちが先行して悲しくなっちゃったんですよね。

 

ネット上の評判にあんまり左右されてはいけないと分かってはいるんですけど、やっぱり「おもしれ~!」ってなって検索したら、みんなボロクソ言ってると落ち込みません? その気持ちの落ち込みを防ぐのは無理でしょ……。

 

そんな状態から今度はエピソード9ですよ。

 

  

 

いや無理でしょ、なんも期待できねぇよ。

もの凄い勢いで爆死するか、なぁなぁな感じでとりあえず終わるかでしょ……

 

まぁ見に行くけど……でも、この作品次第ではもう正直スター・ウォーズのこと好きじゃなくなっちゃうかもしれないな……

 

くらいの気持ちで、本当にビクビクしながら見にいきました。

 

ストーリー、う……ん?

 

ストーリー、あのね、あんまり言うとネタバレになっちゃうんですけど……

 

スター・ウォーズだね。

 

それは良いことでは? って思うかもしれないんですけど、あまりにスター・ウォーズ過ぎてもはやスター・ウォーズのパチモンになってるスター・ウォーズというか……

 

スター・ウォーズじゃなかったエピソード8の内容を無かったことにしてまたスター・ウォーズっぽい何かにしました。お前らこれで文句ないよな? みたいな

 

 

もしかしたら、僕だけではなく制作サイドも、世間の評判を気にしちゃったのだろうか……

(憶測でしかないけれど、レイア姫役の俳優さんが亡くなってしまったことも脚本に影響してるのかもしれませんね……)

 

 

でもチューバッカで泣きそうになる

 

チューバッカ(あのオェーン!! って鳴く毛むくじゃらのヤツ)がいるじゃないですか。彼は可哀そうなヤツなんですよ。

 

長寿であるウーキー族の彼は今まで色んな別れを経験してるんですよ。それは一時的な別れだったり、永遠の別れだったりするんですが……そんな彼が、今作でもまた辛い目に遭うんですが、その時のチューバッカの感情が……これが……やばかった。

 

チューバッカって顔が毛むくじゃらだから表情とか読み取りにくいし、言葉もオェーン!! しかないから普通なら感情を読み取るのが難しいはずなのに、なぜかすごく喜怒哀楽が分かりやすいキャラなんですよ、不思議なことに。

 

その彼がもう、今までに見たことないくらい悲しむんですよ……

 

もう、チューイ、お前ってやつは……チューイ……

 

この時点で前述した「あれ? なんかコレ……やばい?」状態になっていました。

 

そして終盤ミレニアム・ファルコンで号泣する

 

チューバッカがすごく良かったな……それだけでも満足だ……

 

などと、チューバッカを反芻している間に物語はどんどん進みます。今作の展開マジ早い!

終盤の展開はスムーズでよかったと思うんですけど、やっぱりあまりにもスター・ウォーズ過ぎるという前提が足かせになってまともに評価しづらい……

 

スター・ウォーズ的終盤の展開から、スター・ウォーズ的ラストバトルに突入し、あ~ここでそろそろミレニアム・ファルコン来るなぁwww とか完全に見切った状態で画面にミレニアム・ファルコンがどーーん!! と登場した瞬間に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

涙腺崩壊ですわ

 

 

 

涙が ダラァ~~ズビッ! ズビッ! って流れて「あれ? マジ??」って思ってたら

ウグッフ!! ヴヴヴヴヴヴヴ……!

ですわ

 

ミレニアム・ファルコンが……ミレニアム・ファルコンがひたすらミレニアム・ファルコンのままだったんですよ。

 

ものすごくスター・ウォーズっぽくなってたエピソード9の中のミレニアム・ファルコンはそりゃ今までと同じような活躍とかするんですよ。でも、ミレニアム・ファルコンってさ……そういえばエピソード7でも8でもずっっと変わらないんですよ。

 

監督も変わって、キャラも変わって、ストーリーもなんか変わっちゃって、配給会社も変わって……色んな利権や外部の事情や世間の評価がある中で、ミレニアム・ファルコンは変わらない。

ミレニアム・ファルコンはずっとミレニアム・ファルコンのままでいてくれたんだなと思ったときに「ああああ!! ありがとうミレニアム・ファルコン……ありがとう!!」

 

 

ごめんミレニアム・ファルコン。正直あまり期待していなくてごめん。スター・ウォーズのこと嫌いになりそうとか思っててごめん。お前はなにも悪くないのに勝手に落ち込んでてごめん。40年間お疲れ様。

 

 

 

ごめん、ありがとう……そしてさようなら……ミレニアム・ファルコン。

 

 

 

ここまで感情が高ぶったあと、スクリーンのXウイングを再度見て

 

ああああ!! Xウイング!! お前もだ!! お前もずっとXウイングのままでいてくれた! お前もボロボロになりながら40年戦ってきたんだった! Xウイング!! ありがとうXウイング!!!

 

 

そしてXウイングを追いかけるタイ・ファイターを見て

 

ああああ!! タイ・ファイター!!

 

 

そんな感じで、僕はラストバトルの時泣きっぱなしでした。

ラスボス戦は「あ~スター・ウォーズだなぁ~」って思ってました。

 

泣きながらプラモを買う

 

鑑賞後、あまりに気持ちの整理がつかず、普段あんまりプラモとか作ったことないのにミレニアム・ファルコンのプラモデルを買いました。

 

 

4000円以上するプラモなんて買ったの初めてで結構な冒険だったんですが、当時は”欲しい”という感情しかなく、発見した瞬間に泣きながら買ってました。

 

 

やっぱりデカいプラモってちゃんと色を塗らないとあんまりかっこよくならなくて、自分の技術のなさにちょっと落ち込んだんですが、エピソード9の鑑賞直後よりはかなり冷静になっていたので買ってよかったです。 

 

 

 

そして次の日Xウイングも買っちゃった

 

 

このプラモは小さくて安くて初心者にはイイ感じでしたね。

 

水性ペンを使ったら機体の線を入れられるんじゃないかと思って試したら(スミ入れってやつらしい)、手がめっちゃ汚れました。

 

 

とりあえず、プラモ作ったらめっちゃ冷静になれた。ちゃんと物として手元にあるとすごく安心する……ミレニアム・ファルコンがそこに存在する安心感がある。

 

 

 

 

やっぱりスター・ウォーズが好きだ

 

エピソード9の感想、こんな感じでいいですか? これ感想になってるんでしょうか?

でもやっぱり文章にしてみて、より冷静になってる感じがある。精神安定のために文章を書きなぐるヤバイ人になっていないだろうか……大丈夫か?

 

もうエピソード9に精神を乱されてヤバイ。

 

でもこれは良い意味で……です。

 

この話を友人にしたら「お前スター・ウォーズ好きすぎじゃね?」と言われました。そうかもしれない。

やっぱり色々あったけど、僕はスター・ウォーズが好きなんだと思います。嫌いにはならないんだと思う。

 

今までの積み重ねがあったからミレニアム・ファルコンで号泣するほど心をかき乱された……だから僕はエピソード7も8も9も好きです。

 

でも、もしもエピソード10をやります! って誰かが言い出したら、ちょっと待ってほしい。

 

以上。乱文でした。