魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

タイの紅茶とあの日のトラウマ

会社の人がちょくちょく家から差し入れを持ってきてくれます。

 

人から貰ったお土産とかお中元で自分の家では余ってしまうものを持ってきてくれるのですが、たいていはお菓子とかです。

特に海外旅行のお土産が多いので、なんだか得体のしれないお菓子とかを食わされることになります。というか得体がしれないから家で食べないんでしょうね、多分。

 

ある日の差し入れはタイのお土産でした。

「〇〇君、紅茶とか飲む?」

タイの紅茶のティーパックを大量に貰ったそうです。なんで海外のお土産って業務用みたいな量が多いんでしょうね。

 

正直……紅茶かぁ〜〜ってなっちゃいました。

 

というのも、僕は種類によっては飲めない紅茶があるんですね。

紅茶って2種類あるじゃないですか、ウーロン茶みたいな中国っぽい紅茶とレモンやカモミールティーみたいなイギリスっぽい紅茶が。僕はイギリスっぽい紅茶にトラウマがあって飲めないんですよ。

 

小学校低学年の秋ぐらいだったんですけど、姉がペットボトルのブレンド茶をくれたんですね、そのお茶を飲んだんですね、そしたら何故かイギリスっぽい紅茶の味がしたんですよ。

「あれ? 明らかに味が紅茶だぞ……?」と当時の僕はすぐに異変に気付いたんですが、なにせとても喉が渇いていたので「まぁいっか」くらいの気持ちで半分くらい一気に飲んだんですね。

そしたら姉から「なに飲んでんの?www」とか言われて「はぁ?」って困惑してたら、実はそのペットボトルのお茶が腐ってたことをそのタイミングで教えられたんですよ。ず~っと家の納屋に”常温で”置いてあったペットボトルで、底の方に紫色のマリモみたいなカビがゆらゆら揺れてたらしいんですね。

そんなものを人に飲ませるなよ、悪魔か??

しかもペットボトルの底を眺めて「減ってる~!!www」ってめっちゃ喜んでるんですよ。紫色のマリモみたいなカビが半分くらいに減っていたらしく、これ、つまり僕がマリモを直接ゴクゴク摂取しちゃってるんですよ。その様子を見て喜ぶなよ。もう、サイコパスか?? と……。

親に言ったら大騒ぎですよ、すぐに胃薬のんで安静にしたけど次の日は腹痛で死にそうになったんですよ。もう本当に……。

 

ともあれ、その時の腐ったお茶の味がたまたまイギリスっぽい紅茶に近かったということで、僕の体はもうイギリスっぽい紅茶を全く受け付けなくなってしまったんです。「え~紅茶おいしいのにもったいない!」とかそういうことを言われた経験もありますが、そういうことじゃねぇ! あれは俺にとっては毒なんだ!!

 

とはいえ前述したように中国っぽい紅茶は飲める、むしろ好きなくらいです。

日常的に遭遇する機会が多くて具体的に飲めないのは、リプトン、午後ティー、ものによってかなり変わるけどミルクティー、セブンのアールグレイジャスミンティーは飲める)、あと食べ物だけど紅茶クッキーもダメ。

それ以外だったら割と大丈夫です。ただやっぱり、飲んでみないと大丈夫か分からないので、飲んじゃった後に「あっ無理!」となることは結構あります。

 

最近気づいたんですが、ガルパンに出てくる聖グロリアーナ女学院の生徒の名前になってる紅茶がだいたい無理です(ダージリンとかアールグレイとか)。聖グロは僕にとって天敵です。

 

さて、会社の人からもらったタイの紅茶なんですが、飲めるのか飲めないのか、正直まったく分からんです。

 

いや〜〜えぇ……タイぃ?

タイの紅茶って何よ?

 

タイの紅茶って聞いたことないですよ。いよいよなんでそんなお土産を会社の人は貰ってるんでしょうね、もっとタイっぽいお土産いっぱいあるでしょ、パクチーとか(知らんけど)

 

ティーパックの見た目、匂い的には完全にウーロン茶です。

いけるか? と思いお湯に浸してみたらやはりウーロン茶……と思いきやなんかピンク色の膜みたいなものが茶色のお茶の液面に張られる。えっ!? なんかピンクなんですけど! タイの紅茶ピンク色なんですけど!!?

 

エキゾチックかよ!?

 

思い出されるのは忌まわしき小学校低学年の記憶です。あの低層でゆらゆら揺れる紫色のマリモ、今回はピンクだけど……これヤバイのでは?

 

「これ、飲んで大丈夫ですよね?」

「大丈夫、飲んでるよ〜」

差し入れくれた会社の人は普通に飲んでます。

 

あっ、大丈夫なんだ……じ、じゃあ飲むか……。

 

ちょっと飲む。

 

あっ! 聖グロリアーナ女学院!!

聖グロだこれ! タイの紅茶聖グロだ!!

 

アウト〜〜!!!

 

「すみません、これ僕飲めないタイプだったんで、代わりに飲みません?」

 

タイの紅茶はイギリスっぽい紅茶でした。そして僕はその日の仕事をちょっと調子悪く過ごしたことは言うまでもありません。

 

こんな格言を知ってる?「美味とは食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである」

 

以上、ある日の話でした。