こんばんは、幹事の仕事に失敗して傷心している魚の精巣です。
ゼルダの伝説シリーズ面白いですよね、最新作のブレスオブザワイルドが大人気です。youtubeで実況プレイ動画がたくさんアップされていて、見ているとやりたくなりました。
うん、でもSwitchなんて持ってない。3DSしか持ってない。
そういえばムジュラの仮面をグレートベイの神殿をクリアしたところで放置してたな……隠し妖精を全部見つけられなくて……よし、久しぶりにやってみよう。
どわ〜〜!! エポナが浮いとる!!!?
って感じの入りで、最近3DSのムジュラの仮面をずっとやっておりました。
実はクリアしたことなかったんですけど……ムジュラ仮面ってめっちゃ面白いね!
でも難しいね! 僕は小学生の頃64版をスノーヘッドの神殿で詰ませ、大学生の頃3DS版をグレートベイで詰ませました。ゲーム下手なの。
ちなみに社会人になっても色んなところで詰みまくったので(グレートベイの神殿で水の柱を氷の矢で凍らせることを忘れ、2時間途方に暮れる等)以下の攻略サイトをカンニングしまくりました。このサイトすごく分かりやすい。本当に助かった……
https://i-njoy.net/zd6_top.html
リンク先
そんなわけで今回はムジュラの仮面について書かせていただきたい、書かせてくれ。このゲーム、面白いだけじゃなくてめちゃくちゃ切ないんだ……。
怖い。ムジュラの仮面怖い。
「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」は3日後に月が落ちてきて滅亡する世界に閉じ込められたリンクが、吹いたら過去に戻れる時のオカリナを使いながら冒険するゲームなんですが、キャッチコピーが「あなたはまだ月の怖さをしらない」っていうかなり不穏なやつでして……実際ちょっとホラーっぽい演出が多くて怖いんですわ。
まず月の顔が怖い。
日付が変わるたびに「ゴーン……ゴーン……ゴーン……」って鐘が鳴りながら画面が小さくなっていって「デンデン!!! 最後の日の朝 あと24時間」ってなる演出が怖い。
最後の日になると月が落ちてくる衝撃で地響きが強くなる演出とか怖い。
もちろん時のオカリナを吹けば最初の朝にリセットできるんだけれど、こういう演出のせいで”焦り”が生まれて心理的な負担になり、最後の日の行動に自分で制限をかけてしまうんです(このイベントクリアしたら銀行にルピー預けてまだ時間あるけどさっさとオカリナ吹こう……とか)。
こういうのを意図的にゲームでできるのは単純にすごいと思うし、あえてプレイヤーをイライラさせることでゲームにのめり込ませる手法を最近体感していなかったので、なんか一周回って新鮮でした。
でもそれ以上にゲームシステムが切ない。
ムジュラの仮面は焦りを煽って時のオカリナを吹かせるゲームシステムなんですが、このオカリナを吹いて3日間をリセットしてしまうと、またこれがイライラするというか、デメリットが発生するんですよね。
まず消耗品系のアイテムが全部消えます。お金は銀行に預けていないとポケットマネーは全部消えますし、ダンジョンの仕掛けもすべて元に戻ります。
一番ショックだったのが、カメラで撮影した写真も消えるということを知らなくて、月が落ちて世界が滅びる寸前にクリアできるイベントの写真を記念に残したかったのに、そのあとすぐオカリナ吹いたから写真も消えたことです。
写真撮っても消えるんか〜い! ってことで、スマホで直接撮る方法に落ち着きました。
んで、このシステムの一番のイライラポイントというか、もう悲しくなってしまうポイントは「イベントで住人を助けてもオカリナを吹いたら全部戻ってしまう」ことなんですよ……
もちろん、イベントをクリアすることで得られるアイテムは消えないので、イベントをクリアしていく意義はありますよ? でもそういうことじゃないんですよ……さっき助けたはずのキャラがまた同じことで悩み始めるんですよ。
デクナッツ達は毒の沼に困ってるし
ゴロン族の里には春は来ないし
ゾーラの歌姫は声がでないし
クロックタウンの住民の悩みはなにも解決してないんですよ
もう僕は悲しい……どうしたってこの人らを救うことはできないのか……いや、方法はある! あの月を止めれば、みんな幸せになる!(気がする)
ウォォォォ!! やってやるぜ!! 俺が世界を救うッ!!
ってな感じで世界を救うモチベーションがあがったりしたんですが(世界を救うモチベーションってすごい言葉だな)なにはともあれ悲しいものは悲しい。
ロマニーちゃん……
この悲しみと切なさの例を1個挙げます。牧場の女の子ロマニーちゃんです。
ゲーム序盤だとロマニーちゃんのいる牧場に入れるのは3日目だけなんですが(なぜか大岩で道がふさがれてる)この日にロマニーちゃんに話しかけても
「なにも思い出せない……」
「わたしってなんで弓矢の練習してるんだっけ……」
とか、まるで鬱病の人みたいなことを言うだけです。
中盤以降はゴロン族の爆弾で大岩を破壊できるので1日目から話しかけると
「バッタくん! 宇宙人を一緒に撃退するわよ!!」
とか、まるでハルヒみたいなことを言い出します。
この時ロマニーちゃんはリンクのことを、緑色だしなんかパタパタ走りそうだからバッタくんね! ってほぼ悪口で呼ぶんですが、ここでフラグを立てて深夜の宇宙人撃退イベントをクリアすると「じゃあね……勇者くん」っていきなり勇者呼びに変わります。
この時点で「この娘、完全に俺に惚れてやがるな……」って優越感に浸れます。
月は3日目で落ちますが、ロマニーちゃんは2日目で落とすことができるというわけです。
そんなロマニーちゃんですが、前述したようにオカリナを吹くことでイベントがリセットされてしまうため、結局また「バッタくん!」と呼ばれることになります。
「そうか、ロマニーちゃんのなかで俺は”まだ”勇者ではないのか……あの思い出はもう消えたのか……」と、ループもの主人公にありがちな悲しみを抱えることになります。切ない
そして、自分がロマニーちゃんを助けてあげないと宇宙人に攫われてロマニーちゃんが精神崩壊を起こしてしまうという残酷な事実、それを分かっていながら別のイベントや神殿の攻略をする罪深さ、しかもグレートベイの神殿ではマヌケなミスで2時間も無駄にするどうしようもなさ……
あぁ、1人の少女も救えずに、なにが勇者だろうか? 俺は勇者などではない、虫けらだ、まさにバッタくん。
だが虫けらにもできることがある。そう、あの落ちてくる月を止めることだッ! ウォォォォ!! やってやるぜ!! 俺が世界を救うッ!! その前にロックビルの神殿が難しすぎるから攻略サイトを熟読するぜッ!!
そんなタイムリープの無情さと残酷さを見せつけられ、自分の無力感と戦いながら攻略サイトをカンペして攻略していくムジュラの仮面。久しぶりにゲームをやっている感覚を味わえました……あぁゼルダって面白いね。
う~ん、本当にSwitchが欲しくなってきた。Switch買ったらブレスオブザワイルドやります。あとスマブラもやります。
とりあえずこんな感じで、感想でした。