魚の感想

twitterの外付けの感想置き場として使っています。

どうやら「私に天使が舞い降りた!」の影響を受けたと思われるある日の夢

私は小学校高学年くらいの普通の女の子、メガネをかけている。

私には同じ小学校に通う妹がいる。妹はまだ低学年だ。妹もただの子供だけど、私と違って元気で明るい。

 

妹はちょっとおバカなところもあるが普通だ、でも妹に付きまとっているあのバカ女は普通じゃない。あの女はいい大人の歳なのに、どういうわけか妹のことをやたら好きらしく、常に周りに付きまとっている。完全なロリコンのストーカーだ。キモイ。

 

あの女の正体はあんまり知らないが、うちの近所に家があることと、どこかの有名な科学者で色んなものを発明しているとかなんとか……それくらいのことは知っている。

 

一度、あの女の家に招待されて入ったことがあるのだが(招待されたのは妹だけだったが、私は無理やりついていった)そのとき覗いたあの女の部屋は大量のパソコンやなにかの機械やコードでごちゃごちゃになって、なにがなんだかよく分からなかった。とにかくアイツは普通じゃない。異常だ。

 

妹は子供特有のバカな感じ丸出しなので、そのことを気にもしていない。というかたぶんあの女が自分にストーカーしていること自体に気付いてない。それどころか、若干あの女に懐いてまでいる……たぶん一応優しくしてくれてる大人の女の人だからだろう……呑気なものだ。

 

私は、とくに妹のことが好きというわけではないが、お姉ちゃんとして妹をヤバイ変態から守らなければならないので、いつも妹のそばにいてあの女の気配を警戒している。そうやって過去に何度も妹を守ってきた。だが、私が何度も阻止してもあの女は妹をあきらめず、謎の発明品を使ったりしてあの手この手で妹をいつも狙ってくる。

 

そんな設定(夢です)

 

 

ある日の下校中、今日もいつも通り妹と一緒に帰っていると、道にネコが捨てられていた。

「あっ! ネコだぁ~!!」

無邪気に妹は駆け寄る。捨て猫が入れられているダンボールの中には「拾ってください」と書いてある。マンガとかでよくあるやつだなぁと私は思った。

 

「ねぇお姉ちゃん、このネコ飼ってもいい?」

「お父さんとお母さんがダメって言うに決まってるよ」

ダメだと言ったのに妹はネコを持ったまま離さない。「ニャー」とネコが鳴く。かわいい……。

 

「じゃあ……お姉ちゃんもお願いしてみる。でも多分ダメって言われるよ?」

妹は明らかに嬉しそうな顔になる。

「わぁい! ありがとうお姉ちゃん!!」

 

この子は誰にでもこんな笑顔を向ける。あの変態ロリコンストーカー女は妹に笑顔を向けられて、顔が溶けたような気持ち悪い笑顔を作ったりしているが、私はお姉ちゃんなので妹にデレデレしたりするようなことはない。

 

家に戻ってきた。

 

「うちのマンションでネコは飼えないのよ! 元の場所に戻してきなさい!」

「いやだ~~!!」

「ネコは飼っちゃダメなんだよ、仕方ないだろう?」

 

お母さんとお父さんが妹に言い聞かせる。お母さんたちがダメと言ったら私たちにはどうすることもできない。

しばらく妹はダダをこねていたが、結局は諦めて2人でネコをもとの場所に戻した。妹はとても残念がっていた。

 

次の日、妹と一緒に学校へ行くとき、ネコを戻した場所を見てみた。ネコはいなくなっていた。

 

「きっと誰かが拾ってくれたんだよ、よかったじゃん」

「うん……」

 

妹は納得していない顔でうなずいた。よっぽどネコが飼いたかったのだろう。

 

その日の夜、家族みんなでリビングにいると、チャイムが鳴った。

「こんばんはー! お届け物です!」

カメラ付きインターホンに宅配屋さんの姿が映る。そして、なぜか荷物を高く持ち上げてカメラに映す宅配屋さんのお兄さん。その荷物は……

 

「あーー! ネコだーー!!」

 

インターホンの画面を見た妹が叫ぶ。荷物はなんと、ケージに入ったネコだった!

「えっ! ネコ!?」

お母さんが困惑している間に、妹は玄関に走る。もうすでに宅配のお兄さんは玄関前まで来ている。ドアの向こうから「ニャーニャーニャー!」と鳴き声が聞こえてくる。

 

(なにかがおかしい……)

私の勘が違和感を察知する。

「ちょっと待って!!」

 

そう妹に言っても時すでに遅く、妹はいま玄関の扉のカギを開け、扉が開いて……

「お届け物でーーす!!」

宅配のお兄さんがいきなりズカズカと家の中に入り、リビングの真ん中まできてケージの中のネコを解き放った。明らかにそのネコは昨日妹が拾い、お母さんたちに飼うのはダメと言われて元の場所に戻した”あのネコ”だ。

しかもそれだけではない。その後からもどんどん宅配のお兄さんが家の中に入ってきて、次々とケージからネコを出していくではないか。

「お届け物でーーす!!」

「お届け物でーーす!!」

「お届け物でーーす!!」

「お届け物でーーす!!」

「お届け物でーーす!!」

「お届け物でーーす!!」

「ニャー」

「ニャー」

「ニャー」

「ニャー」

「ニャー」

「ニャー」

宅配のお兄さん1人につきネコ1匹、どんどん家の中に入ってきて、すぐに家じゅうがネコとお兄さんで埋め尽くされた。

よく見ると全て同じネコだ。さらによく見ると宅配のお兄さんも全て同じ人だ。

たぶんクローン人間だ!

 

「やったーーー!! ネコだーーーー!!!」

 

妹はただネコに喜んで跳ねまわっている。「やったー! やったー!」とその動きは喜びにあふれかえっているが、明らかにこれは異常事態だ。

「あばばばばばばばばばば」

お父さんは泡をふいて倒れている。

「ええええええええ!!?」

お母さんは動揺しながら、たくさんの宅配のお兄さんが1人1枚ずつ渡してくる伝票に名前を書き続けている。

 

私はリビングに溢れかえる宅配のお兄さんを躱して一匹のネコを抱き上げた。

「あっこれは!」

ネコの首輪には明らかにレンズのようなものが搭載されている。こんなにデカデカと分かりやすく付いているのになぜ今まで気付かなかったのか。

 

その瞬間、私の疑いは確信に変わる。

このネコ達はあの変態ロリコンストーカー女の差し金だ!

あの女、妹がネコを拾えなかったことをどこからか知って、ネコを使えば妹の喜ぶ顔が見放題だと思ったに違いない!

 

それにしてもネコの供給量が異常である。あとなんでわざわざ宅配のお兄さんをクローンで増やす必要があるのか! そしてなぜお兄さんは家から出て行かないのか!?

 

こうしている間にもネコと宅配のお兄さんはどんどん増えていく。あの変態女は、いま頃モニターの前で妹を盗撮してデレデレとした顔になっているのであろう。想像するとだんだん腹が立ってきた。

 

一体誰がネコとお兄さんの面倒をみるというのだ、あのバカ女は何も考えていないだろう

アイツはいつも自分勝手に私に迷惑をかけて妹の尻を追いかけるばかりだ。ちょっと頭がいいからって調子にのるな! というか妹も妹で何だかんだアイツに懐いているのも意味不明だ! 私というお姉ちゃんがいながら! というかやっぱりアイツだ! 全ての元凶であるアイツが悪い! なぜ妹以外には目もくれないんだ!? 本当にハタ迷惑だ!!

 

「あ〜〜!! もうあのバカ女めーーー!!!」

 

 

ってところで起きました。

これ、起きた瞬間に

「変態女×幼女」かつ「姉妹百合」かつ潜在的な「ツンデレ百合」を含んでる上に、メガネの女の子になってみたいという自分の性癖も叶えられてるじゃん。無敵か?

ってなったんですけど、駄文ゆえに最高さが伝えられていないのが悔しいです。

「私に天使が舞い降りた!」こと「わたてん」は最高です。

 

以上、夢でした。