魚の感想

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オンドゥル語に頼らない(でいたい)仮面ライダー剣の感想

オンドゥルルラギッタンディスカ-!

ダディャーナザン!

ナズェミテルンディス!

ウゾダドンドコドーン!

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こんにちは、魚の精巣です。タイトルで「頼らない」とか書いたくせにいきなり使ってしまってすいません。だって面白いんだもん。

 

オンドゥル語で超有名な「仮面ライダー剣ブレイド)」を見ました。

第1話

第1話

 

 

オンドゥル語ばかり注目されがちだと思うんですけれど、それ以外の点でも普通に面白かったんで感想を書いていきます。

 3話までがすごい

そもそもオンドゥル語ってなに? という人のためにリンクを貼っておきますね。

dic.nicovideo.jp

 まぁ簡単に言えば俳優さんたちの滑舌の悪さネタにしたものなんですが、このネタがあまりにも強烈すぎるので「仮面ライダー剣オンドゥル語」みたいな風潮がネットにあるのは確かだと思います。

 

僕も視聴前はオンドゥル語のイメージしかなく、そしてそのオンドゥル語には懐疑的でしたので、最初は「本当にオンドゥル語を言っているのか確かめてやろう」くらいの気持ちで視聴を始めました。

 

そして確かめた結果、どうだったかというと……

 

 

3話の「ウゾダドンドコドーン!」は言ってる。

 

 

という結論に至りました。これは言ってます、どんなに懐疑的でも聞こえましたもん。腹抱えて笑いましたもん。

正直、ほかのオンドゥル語は意識しなければそんな風には聞こえないものもありましたが、やはり滑舌は悪いので全体的には(剣崎と橘さんが特に)オンドゥルしてるな~という印象でした。

 

なにより代表的なオンドゥル語を1~3話でほぼやってしまうというのが恐ろしい。オンドゥル語とはなんぞや? と知りたくなったら2時間もかけなくていいわけですからね。

 

僕はまず、この序盤の飛ばし具合に心を奪われました。

 

みんなカッコイイ

序盤のオンドゥル語とちょくちょくある顔芸に笑いながら10話くらい見ていくとキャラクターたちのカッコよさに気付き始めました。

 

まずカリスの戦闘モーションがあまりカクカクせずになめらかでカッコイイ。そして強い。序盤はカリスがかなり強かった印象です。

 

ブレイドの剣崎は逆に序盤は弱いんですが、その性格の良さに惹かれます。すげぇイイ奴、最近のキャラで例えると勇者ヨシヒコ並みにイイ奴です。

剣崎あんなにイイ奴なのに虎太郎が初めての友達とか絶対ウソでしょ。

 

ギャレンの橘さんはいいように敵から利用されがちな、デデデ大王みたいなキャラなんですが、剣崎のように強くないメンタルを克服していく過程がカッコイイんですよ。あと剣崎を呼ぶときの「ケンジャキ!」がかなりクセになります。

 

睦月は……う~ん、心を支配されても甘さが残ってる言動とカードを拾う仕草がカワイイです。

 

 ほっこりドラマとシュールな笑い

ほっこりするんですよ、アマネちゃんと始(はじめ)の交流を見てると……。久しぶりにきらら作品以外でほっこりしました。

 

最初のころはアマネちゃんたちにしか笑顔を見せなかった始が、だんだん剣崎にも心を開いていくことが表情から読み取れますし、本当に俳優さんが上手だなと思いました。

あと始は目力(めぢから)がすごくて……仮面ライダーBLACK南光太郎を思い出しましたね、倉田てつを

 

個人的に笑ってしまったのが、全体的に真面目でシリアスな空気の中にあるシュールさというか、本人たちはいたって真剣だけど、冷静に考えると変なことしてない? っていうシーンがちょくちょくあって面白かったです。

おそらく作品全体に漂う中二病っぽさがたまにツボに入るんだと思いました。大好き。

 

ストーリーについて

ストーリーは「アンデットっていう怪人を全部封印する」という主軸をベースに色々な話を枝分かれさせていく内容で、本筋が1本通っててシンプルでした。

大きな本筋が1本通っててそれを枝分かれさせている作品は面白い。みたいな話題が少し前にネットあったと思いますが、まさに当てはまると思います。

 

ただ、脈絡なく重要キャラが出てきたりするご都合主義な感じと、強そうな敵が出てきても毎回2,3話くらいでやられちゃうので「どうせこのオッサンもすぐやられるんだろうな」と思ってしまうマンネリ感はありました。

 

ライダーたった4人でフォームもそんなに無いため、いろいろ出てくる近年の仮面ライダーに慣れてしまっているとマンネリ感を受けるかもしれません(でも僕もあんまり仮面ライダー知ってるわけではないです)。

しかしながら、最終盤あたりのライダー4人の共闘は本当に熱かった。それまで一度も4人で戦うことはなかったのでなおのこと嬉しかったですね。

 

オンドゥル語有名過ぎてネタバレ転がってない説

最後にまたオンドゥル語に関連することを(どうしても頼っちゃうよ、ごめんよ)。

 

中盤のご都合主義とマンネリ感はありましたが、全体的にすごくよく出来てるんですよ。特に最終回辺りなんて最高の出来栄えでした。終わり方最高。

剣崎は本当に王道のヒーローとしてのカッコよさを持っているんです。あと橘さんもカッコよかった……。

 

とにかく想像以上にハマったのでビックリしたんですよ。で、なんでこんなにハマれたかと考えたときに、ネタバレを食らっていたところがほぼ無かったな……と気付きました。

 

ネットを見てるとネタバレってどうしても入ってくるじゃないですか? 最近の例を挙げるならば、僕はエグゼイドを見てないんですが「宝生永夢がバグスターウイルスに感染した最初の人」っていうことは知っちゃってるわけですよ(バグスターウイルスってなに?)。

 

そう考えるとブレイドは自分から積極的に調べなければ、ネットの人たちはみんな

オンドゥルルラギッタンディスカ-!

ダディャーナザン!

ナズェミテルンディス!

ウゾダドンドコドーン!

……と、1~3話のオンドゥル語のことしか言ってないわけですよ、ネタバレ回避率が高いんです。

 

オンドゥル語が受け皿になってネタバレが転がってないから楽しめるって凄くないですか? もちろんたまたまだと思いますが……そういう点も仮面ライダー剣の魅力のひとつなのかなぁと思いました。

 

長くなりましたが、とにかく僕にはドンピシャの作品でした。見終わったあと、橘さんの「ケンジャキ!」が聴けなくなったことにショックを受けたくらいです。

 

 

以上、感想でした。

 

(ぶっちゃけると、僕はあんまり仮面ライダーを網羅してないニワカなので、オススメの作品とかあったら教えていただけると喜びます。)