こんにちは、SF好きをいろんなところで公言している魚の精巣です。
ここのところ新作映画ラッシュですね。「ブレードランナー2049」も個人的に注目タイトルのひとつだったので見てきました。
注目はしていたんですが、正直なところ前作の「ブレードランナー」にあまり思い入れがある人間ではないので、ブレードランナーへの愛に溢れたコメントとか、哲学めいたストーリーを豊富な語彙(○○的思想表現みたいな言い方)で感想を書くことは一切できません。
できませんが、どうしてもラブシーンについて書きたいことがあったので感想書きます。
本当はガッツリとラブシーンについて書きたいところなんですが、それをやると思いっきりネタバレになってしまってよくないので、結果的に乳首の話がメインになってしまいました……。
全部ネタバレになってしまうので何も言えない映画だコレ……。
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月28日
ブレードランナー2049はファンじゃなくても楽しめるか?
僕が中学生のときにレンタルして見た「ブレードランナー」は、”近未来”というより”汚い都会”みたいな印象でした。
そしてビビリな僕にとっては少し怖くてダークなSFだったことを覚えています。だから何回も見直したりはしなかったんでしょうね。
ブレードランナーで覚えてること、ハリソンフォードの銃がカッコよかったことと、イケメンがジイさんにディープキスしたあと目潰しして殺したことしかない。
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月26日
じゃあなんで新作に期待なんてしていたのかというと、そのボリュームです。2時間55分! いまどきなかなか無いくらいの長さですよコレ!
ブレードランナーにあんまり思い入れがあるわけじゃないけれど、明日から公開される新作の上映時間2時間55分ってのがやばくないですか!? そんなに時間あって何すんの!?
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月26日
肝心のストーリーについてですが、ぶっちゃけ2時間55分の長さを感じました。ファンにとっては泣けるほどのストーリーとのことですが、前作にあまり思い入れのない僕のようなニワカや、そもそも前作を見ていない人は途中で眠気に襲われるかもしれません。
でも正直、2時間55分は長かったなぁ……途中で寝る人いると思う。
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月28日
じゃあファンじゃなかったら「ブレードランナー2049」は見ない方がいいのか? というとそんなことはありません。
未来感のあるガシェットや切り取って壁に貼りたいくらいの美しい映像は見る価値あります。特にIMAX3Dで体験したらすごかったです。
大衆映画は乳首以上のエロを見せるか?
乳首の話を始めます。
ポルノではないちょっとエッチな映画を思い浮かべてください。深夜アニメでもかまいません。
一番エロい女体の表現は乳首の露出ですよね?
表現規制の制約上、エロい表現には限界があります。その最大限界値が乳首です。
「R15までなら乳首はOK、それよりエッチなところ出したら18禁やで」というのが映像作品の基本ルールです。
エロさの最大値であるわけですから、乳首というのはかなり直接的なエロスの表現となっています。「乳首=スケベ」といっても過言ではないでしょう。
「ブレードランナー2049」にも女性の乳首が出てくるスケベなシーンがあります。
それは、身体を売っている女や街角の広告で出てくる女の乳首のことなのですが、これらはまさに”性欲”を表すものとして存在しているといえるでしょう。
先ほど述べたような壁に貼りたい美しさではなく、PCにコッソリ保存しておきたい”エロ”の感情を掻き立てるからです。
そんな乳首という最大エロ技法を使用する「ブレードランナー2049」ですが、
なんと、ラブシーンでは乳首が出ない。
このラブシーンは近代映画史に残るんじゃないか?
ラブシーンについては、乳首うんぬんの前に、ほとんどセリフがないにも関わらず繊細な感情表現、主人公「K」とヒロインが置かれた状況と葛藤など、大いに語らなければならない部分があるのですが、冒頭で述べたようにネタバレになってしまうので、もう乳首についてだけ書きます。
何度もおさらいしますが、「乳首=スケベ」です。乳首が出る以上、観客から邪(よこしま)な感情が芽生えてしまう。
そこでなんと、ラブシーンではあえて乳首を一切出してなかったのです。
乳首を一切出さないことで、複雑な状況に置かれた男女の、繊細な感情の動きに観客が集中するよう仕向けていた。観客が純愛に浸れるよう仕向けてあったのです!
さらにラブシーンの直前直後には乳首を出しておくことで、乳首の出ないラブシーンがより一層強調されているように感じました。なんという技法! サンドイッ乳首技法!
僕は「ブレードランナー2049」のラブシーンで確実に純粋な愛を見ました。あのスクリーンでは純愛が視覚化されていた。
ほかにも本当に語りたいことがある! キスのタイミングだけ早いところとか……ああっ! これ以上はネタバレです!
ブレードランナー2049のラブシーンで、確実に近代映画史に名を残しそうな感情表現を見た。
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月28日
未来のギャルゲーすげぇ。
アンドロイドは電気羊の夢を見るのか?
アンドロイドって電気羊の夢を見るんですか? 原作を読んでいないので分からないです。
そんな僕でも「ブレードランナー2049」のラブシーンが気に入ったことを伝えたかった。お付き合いいただきありがとうございました。
ブレードランナーって前作からかなり経っているので、どうしてもハードルが高いように思えます。
ブレードランナーで中途半端なイキリを見せると、ブレードランナー世代のガチファンなオッサンからディープキスされた後に目潰しで殺されるんじゃないかという変な懸念がある。
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月26日
でも、僕も前作のファンってわけじゃないし、原作も未読ですので、少しでも興味のある方は2時間55分にビビらず見に行くと何か発見があるんじゃないかと思います。
泣けるかどうかは”思い入れ”で左右されるような気がするので、難しいかと思います。
知識0の方は無理して予習などせず、「2049」を先に映画館で体感して、あとから前作を見るというのもアリなんじゃないかと感じました。
ツイッターにブレードランナーの感想が出回り始めている……映画館へ急げ! ネタバレが押し寄せてくるぞ!!
— 魚の精巣 (@shirako_dayo) 2017年10月28日
以上、感想でした。